嶋野加奈子

「健康と酸素」

 私は、社会保障自体を見直す必要があると考える。

 

1.   はじめに

 「人生80年」といわれる時代になった。こういった時代になった背景には、医療の進歩や社会保障の存在がある。しかし、必ずしも健康に長生きできるとは限らない。日野原重明先生(生活習慣病の提唱者)のように「生涯現役」という言葉のまま、生涯を終えていく人間もいれば、そうでない人間もいる。私たちが健康に生きていくためにはどうしたらいいだろうか。どうやらそこには「酸素」というものが関わっているらしい。詳しく、見てみよう!

 

2.   まるで天使と悪魔〜天使の素顔〜

 「酸素」と聞くと、どのようなイメージを思い浮かべるだろうか。私は「人間が生きていくためには必要不可欠なものである」と思う。しかし、昔は酸素は「嫌われた存在であった」ともいえる。

私たちは大気中の窒素、酸素、二酸化炭素、その他(アルゴンなど)を含んだ空気を吸って生きている。吸った空気のうち、酸素は赤血球中のhemoglobinと結びつき、全身を巡る旅に出る。Hemoglobinは酸素が少ないところでは酸素を離す性質を持っている。まるで、マグネットのようなものである。しかし、酸素よりも結びつきやすいのが一酸化炭素であり、一酸化炭素が体内に入ると、酸素を押しのけ、一酸化炭素中毒へと細胞を陥れる。練炭などの不完全燃焼で人間が死んでしまうのは、このためである。

 そして、人間は酸素だけで生きていくことはできない。酸素を使い、エネルギーを使いだしていくことが必要となる。このエネルギーこそがadenosine triphosphateATP)である。糖質を利用する解糖系だと、無酸素運動になり、2ATPしかエネルギーを作り出すことはできない。しかし、有酸素運動により、体内の脂肪を燃やすことで、多くのエネルギーを作り出すことができる。有酸素運動には作業閾値という限界点があり、そこを超えると無酸素運動へと変化する。

 有酸素運動にはまだまだ良いことがある。それはlow-density lipoproteinLDLコレステロール、悪玉コレステロール)を退治できる点である。しかし、先ほどさらりと「良いことがある」と書いたものの……、ちらりと見せる、悪魔の素顔もあるのを忘れてはならない。

 

 酸素は最初の部分で「昔は嫌われた存在であった」と書いた。なぜだったのか。それが酸素のもうひとつの「悪魔」の素顔である。

 

3.   悪魔の素顔

 酸素はその昔、それは……、46億年前、地球が生まれたころだった。地球の始まりは、二酸化炭素であふれていた。それが生物(主に植物)の進化により、酸素で満ちてきた地球。しかし、当時の生物たちにとって、酸素は有毒なものであった。……あれ?酸素って生きるために必要なものだったのではなかろうか。それは今の生物の祖先が、別に単独で生息していた好気性の生物を体内に取り込んで、共生したからである。それが私たちの体内にある「ミトコンドリア」である。このようにして、地球の大気に満ちた酸素をうまく使い、生きていく術を生み出したのだ。

 今の私たちが酸素を使い、生きられているのはミトコンドリアがあるからである。しかし、酸素は悪魔の顔も持つ、おそろしいものなのだ。

 正体がわかるもの…ひとつめは「未熟児網膜症」の判例である。どんな判例かを簡単にいうと……、未熟児だった赤ちゃんを保育器に入れ、一定のパーセンテージで酸素を供給していたが、未熟児網膜症を発症してしまい、損害賠償請求をした、という判例である(最高裁で破棄差し戻しとなっている)。必ずしも、酸素だけが原因とは限らないが(未熟児自体早産であり、成長しきっていない状態であるともいえるため)、酸素も原因になるうるといえるのではないだろうか。酸素はhemoglobinと結びつきやすいことからもわかるように、何かと結びつく力が強いといえる。

 悪魔の正体がわかるふたつめの話は……人間の身体を老化へと導く「活性酸素」である。活性酸素は体内で除去することができない(微量ならば問題ないとされている)。では、なぜ活性酸素はワルモノなのか?活性酸素は通常の酸素と違い、非常に不安定な状態である。だから、何にでも結びつきたがる性質がある。結びつくときに、そのものを酸化させてしまう。つまり、身体を老化させる=錆びさせる、ということである!同じ酸素の仲間のはずが、こうも違うのが、酸素の天使(表)と悪魔の姿(裏)なのである。そして、活性酸素が結びつくとやっかいなのが、low-density lipoprotein(LDLコレステロール)である。LDLコレステロールは悪玉コレステロールともよばれる。もちろんHDLコレステロール(high-density lipoprotein、善玉)もいる。このふたつの違いはリポたんぱくを構成するたんぱく質の密度の違いである。コレステロールとは脂肪のことであるが、脂肪は水に溶けないため、たんぱく質と結合をし、私たちの身体にいる。しかし、このコレステロールには悪玉と善玉があり、悪玉はたんぱく質の密度が低く、もろい状態である。善玉はたんぱく質の密度が高い。善玉コレステロールは活性酸素とも結びつきにくいが、悪玉コレステロールは活性酸素と結びつきやすく、リポたんぱくが壊され、中にいる脂質があふれ出し、結果として血管を流れることになる。動脈硬化などの原因が脂肪にある、というのはこのことである。脂肪は水に溶けないため、水分を主成分とする血液は溶けず、結果として血管の壁にとどまることになる。こうして血管を細くすることにより、脳梗塞や心筋梗塞などの生活習慣病につながるということである。

 

4.   健康に生きるために

 生活習慣病などにかからず、私たちが健康に生きていくためには何が必要だろうか。一番は「運動」だろう。食事をとりすぎるのも良くないが、とらなさすぎるのも良くない。ダイエットだからといって食べないと逆に太ってしまうのは、身体が飢えに備えようとして蓄えてしまうからだ。そういった面からも、運動をして体を動かすことはとても大切なことだろう。有酸素運動をし、多くのエネルギーを作り出す。これが生きるためには必要である。エネルギーを作り出すためには、酸素の存在は欠かさないが、私たちは一回に、どのくらいの酸素を取り込むことができるだろうか。これが最大酸素摂取量(ブイドットオーツーマックス)である。20代の場合、50ml/1s×分の酸素を取り込むことができる。1分間に、体重1sあたり50mlの酸素を取り込める、ということだ。また、人間は最大で(220−年齢)まで最大心拍数を上げることができる。そして、これは活力のバロメーターということもでき、生活習慣病予防対策にもなるというわけだ。しかし、一回だけやっただけでは効果はなく、反復して、継続して行うことが大切である。

 このようにして生活習慣病などを予防し、健康に生きていくことが国の財政圧迫を防止することにもつながると考える。日本人は非常に長生きだと思う。平均寿命も女性は80年を超え、男性でも80歳近くになってきた。しかし、これはあくまで「平均寿命」であって「健康寿命」ではない。健康寿命とは「医療や介護を必要とせず、自立して生きていく寿命」のことである。この理念を筆頭に立てられたのが健康日本21である。たとえば「野菜1350gを摂取しましょう」「80歳のときに自分の歯を20本残しましょう(8020運動ともいう)」など、様々な健康に関する指針が示されている。しかし、政策をとっても社会保障費は膨らみ続け、ついに1000兆円の負債となってしまった。

 

5.   問題を抱える国?

 1000兆円の借金があるにも関わらず、国は何をやっているのだろうか、と問いたくなるような話を多く耳にする。ひとつは、森友学園問題だ。国有地を格安で売却した、しない、などと揉めている。また、安倍首相から献金をもらったという話まである。元理事長は詐欺の容疑で逮捕されたが、国有地売却は一体、誰の手によるものだったのだろうか。

 そして、もうひとつ問題視しなければならないのが加計学園問題である。安倍首相と仲が良い友人だという加計孝太郎氏。加計学園国家戦略特区である愛媛県今治市に新たに獣医学部の建設をめぐって、首相が「ご意向」を入れた、入れないと争っている。81日現在、首相は「書類提出の日に知った」などと答弁をしているが、真実はどうなのだろうか。誰の味方、誰かの敵という意識を持ってはならないはずの国が、このような状態で、本当の良いのだろうか。

 

6.   私見

 以上をふまえ、私は「現状の国(日本)は重大な病に侵されている」と考える。病名をつけるならば「自分の首を自分で絞める病」である(ネーミングセンスがなくて本当に申し訳ない……!)。「日本」という人間には「国民」というたくさんの栄養素、「労働」という臓器、「経済(お金)」という血液が流れている。総理大臣である安倍首相は人間でいう「脳みそ」に近いものであると考える。しかし、人間の身体と大きく違うのは、栄養素と臓器にあたる部分に「個人」があり「ひとつひとつが独立して働くことができ」「それぞれに意思がある」という点である。つまり、「日本」という人間はたくさんの「個人の意思」で動く人間なのだ。

 本来の人間ですら、脳みそは「心臓が好きだからたくさん栄養をあげる」「膵臓は嫌いだから栄養をあげない」などといった、差別はしないはずだ、よほどの大病にかかっていなければ。しかし、脳みそである首相自体が「加計氏が仲の良い友人だからたくさん資産をあげる」といったところでどうだろうか。これは「優遇」ではなく「差別」となる。本来は差別をしてはならないはずの場所が、差別を行っている。これは非常にマズイ状態なのではないだろうか。また脳みそから各器官に指令を出すのがホルモンであるが、これは「官僚」にあたる部分だろう。そのホルモンにあたる官僚がほとんどが同じようなところから生まれてきた存在で、本当に偏らないものを作れるといえるのだろうか。

 そして、人間が生きていくために必要なのは「酸素」だ。ここでいう酸素は「報酬」かもしれない。報酬は良いことに使えば、その人のもとに、よりより形で返ってくるだろう。しかし、「悪銭身に付かず」ではないが、悪く使えば、悪くなるだろう。もしかしたら、財がいってはならないところに行ってしまい、犯罪の道に引っ張られてしまうかもしれない。まさに、「天使と悪魔」のようなものである。

 

 最後に……、病名は「自分の首を自分で絞める病」と告げた。これは現行の「社会保障」のことである。人間の細胞も傷ついたら助け合い、修復をしあう。社会保障、社会保険も同じである。税金(保険料)として、それぞれから集め、プールし、どこかが傷ついたら修復する。人間の細胞と同じことがうかがえる。しかし、これは日本という人間ではこの形をとっているが、国によっては「自己責任で修復しろ」というところもある。社会保障個人口座のシステムなんかは、そういった考えだろう。「自分の身体をみんなで助ける」といった仕組みを考え、実現した結果、1000兆円も借金を抱えてしまった。やはり、これではマズイ。誰もがそう思っているはずだ。つまり、問題点が多い、もしくは無駄な使い方が多いから、多額の借金を抱えることになってしまったのだろう。原因を突き止めるにはまだまだ、時間がかかりそうだ。やはり、社会保障を司る部分からの改善が必要なようだ。もしかしたら、いっそのこと、みんなで助け合う形の社会保障はやめて、自己責任と人魚の涙のような保障でもいいのかもしれない……(人魚の涙と例えたのは、もらえるのがかなり稀、という意味合いで)。

 介護の現場や医療の現場で、AIを使おうという考えがある。しかし、AIも報酬と同様に、酸素に近いものを感じる。うまく共生していけばやっていけるだろうが、AIはコンピューター。もしかしたら、人間と同様の感情をもって、暴走したときには、エゴイスティックは存在となる可能性もある。私たちの運命をかけた、大戦の日も遠くないかもしれない。

 

7.   まとめ

 したがって、社会保障に限らず、改善すべき点の多い国であると私は考える。

 

【参考文献など】

・高校時代の生物の教科書

・中江先生の講義のノート

HUFFPOST 加計学園問題とは? これまでの経緯、浮上した疑惑を振り返る http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/18/kake-gakuen_n_17199874.html

・毎日新聞web版 森友学園の項目 https://mainichi.jp/articles/20170804/ddm/041/100/145000c

・裁判所HP 未熟児網膜症の判例

・中江章浩著 『社会保障のイノベーション』

 

 

 

 

加藤孝明

 

 社会保障法レポート

〜健康と酸素〜

         経済学部経営学科3

         15E201007 加藤孝明

T.自分の結論

現代社会で体を健康に保つには、酸素補給が欠かせないと思う。

U.今話題の加計学園問題について

岡山市の学校法人「加計学園」が獣医学部を愛媛県今治市に新設することを国が認めた。国家戦略特区は「アベノミクス特区」を踏まえ、国家戦略特区諮問会議を中心として、政府主導で推進される。特区ごとに統合推進本部が置かれ、各種ワーキンググループなどと一体となって特区の推進を行う。また、アベノミクスの第三の矢と呼ばれる「民間投資を喚起する成長戦略」の一つとして、実体経済を持ち上げる先導的な試みとして位置づけられている。

加計学園は、この国家戦略特区に獣医学部の新設を申請し、201611月に認められた。開設は20184月の予定だ。この手続きをめぐって、加計学園理事長の友人である安倍首相、あるいは首相側近による不適切な関与があったのではとする疑惑が浮上した。その疑惑は、獣医学部設置をめぐる手続きで、安倍首相の便宜はあったのか。「総理のご意向」などとする文書の内容は正しいのか。和泉洋人首相補佐官、木曽功内閣官房参与は設置手続きをめぐって前川氏に「圧力」をかけたのか。獣医学部新設の応募資格が加計学園に有利になるよう、萩生田光一・官房副長官が条件修正に関与したのか。などである。

この問題で忘れてはいけないのは、獣医師会の強い圧力によって、獣医学部が長い間、新設されなかった事です。獣医師が増えすぎると、獣医師の競争が激しくなって、今の獣医師達の収入が大きく減るので、獣医師の学部を増やさないようにしてきました。しかし、獣医学部は全国的に大人気で、倍率も非常に高いです。こんな状況で獣医学部の新設を禁止するのは疑問に感じます。しかし、弁護士やタクシー業界は規制緩和で数が増えて大混乱になりました。弁護士は数が増えすぎたせいで月収10万円しか収入がないような貧しい弁護士が増えました。獣医師を増やすことは、獣医師業界に本当にプラスになるのか?もっと議論されるべき問題だと思います。

他にも加計学園問題の背景にあるのが、現代の深刻な少子化を背景とした、大学が激しい生き残り合戦を繰り広げていることにあります。少子化により定員割れする大学が一気に増えて、中には廃校寸前の大学も存在しています。千葉県の愛国学園大学などは8割近く定員割れしており、全体の20%しか生徒が居ません。偏差値の低い大学や立地の悪い大学はどんどん定員割れしている状況です。加計学園グループの岡山理科大学も偏差値は40台なので生徒集めにかなり苦労しているでしょう。どの大学も生徒を集めるためなら手段を選ばない状態です。今後、加計学園のように政治家とつながって人気の学部を新設したりなど、問題が出てくる可能性もあると考えています。

 

V.活性酸素と健康の関係

どなたでも、ある程度は「健康」に気を付けていると思います。当然ですが、若い人より年齢が上になるほど「健康」に対して敏感になってくると思います。 若いときには病気一つせず元気であっても、40歳を過ぎれば、そろそろ動脈硬化による高血圧や心臓病、糖尿病、ガンなどの成人病(生活習慣病)のリスクが高くなってくるのが現実です。これに対する対策としては、「定期健康診断」が一般的ですが、これは、何らかの異常が見つかってからの対策ということになります。中国では古くから医食同源という、医療と食事は同じ次元のものであるとする考えがあり、健康維持において食生活は最も重要視されています。漢方薬も自然界に存在する天然の成分により、人間の免疫力を高め病気を治そうとするものです。その漢方薬の成分は亜鉛やマグネシウムなどのミネラルが豊富なことが判明していますし、さらに特筆すべきは活性酸素をとり除く成分が多く含まれているということです。

活性酸素」とは、酸素自体、あるいは水素との化合した状態で反応性の高い状態となっているものですが、近年の研究で病気のおよそ9割もの原因であるとされ、まさに「万病の元」なのです。血液中の赤血球は活性酸素に出会うと形を変えられたり弾力を失ったりしてしまいますが、こうなった赤血球では毛細血管に入り込めず、酸素や栄養素の運搬に支障がでてしまいます。毛細血管も活性酸素により弾力を失ったりします。こうなって各臓器細胞は、十分に酸素やぶどう糖などのエネルギー源を受け取ることができず、なかには死んでしまうものさえ出てきます。活性酸素により細胞の遺伝子が損傷を受けると、細胞のガン化が始まることになります。これらの積み重ねが、あらゆる疾病として現れくるわけです。この活性酸素、じつは体内の免疫機能において盛んに作られています。好中球などは体内に進入した細菌などを取り込み、その中で活性酸素を放出し細菌を死滅させています。このとき余分な活性酸素は好中球から外に垂れ流しとなり、今度は正常な細胞まで傷つけてしまいます。この垂れ流しとなった活性酸素は、体内で作られるSODやグルタチオンペルキオターゼなどの酵素で中和され無害化されています。ですがSODなどの酵素は20歳をピークに減少の一途をたどり、40歳ではピーク時の約半分となり、ちょうどこのころから成人病などが増加してくる、ということになります。特にガンにおいてはその発生から増殖、転移にいたるまで活性酸素が深く関与しているようです。同時に各種ホルモンの分泌も年とともに減少してきますので、さまざまな老化現象が現れてきます。活性酸素はまた、ガンなどをやっつける重要な働きがある免疫細胞をも損傷し、よけいにガンが発生しやすくなってきます。

普段の呼吸で取り込む酸素のおよそ2%が活性酸素になると言われており、激しい運動などによりさらに多くの活性酸素が生み出されてしまいます。また、ストレスによっても大量の活性酸素が作られてしまいます。もっとも深刻な事態は(虚血・再潅流傷害)といって、手術などに於いていったん血流を止めて、手術終了で再び血液が流れ始めますが、この再潅流時にも多量の活性酸素が作られるのです。これにより手術そのものは成功しても、再潅流時に発生する大量の活性酸素によって臓器細胞の壊死ということが起こるという問題があったのです。SODなどの酵素の分泌が減少してきたときの対策ですが、一つは、SODなどの酵素やそれと同じ様な働きをする栄養素(SOD様作用食品)を摂取する。次に、SODの原料となる亜鉛、セレン、マンガンなどのミネラル(と良質タンパク質を適量)積極的に摂取することであると思います。ご存じビタミンAやC、ビタミンEなども活性酸素を排除してくれます。赤ワインに含まれるポリフェノール、トマトやスイカの赤い色素リコピン、お茶のカテキン、ぶどうやブルーベリーの色素であるアントシアニン、ごまのゴマリグナンなど多くの植物には活性酸素を除去してくれる物質が含まれています。植物は太陽の紫外線にさらされているため、やはり紫外線による活性酸素と戦わなければならず、その種子はまた、長い時間にわたり酸化から身を守らなければならないため、強力な活性酸素対策ができていると考えられます。健康ブームにのって赤ワインが人気ですが、これは赤ワインつまりぶどうの皮や種子に含まれるポリフェノールが動脈硬化を防ぐ働きがあるから、と言われています。正確には、赤ワインの成分が活性酸素を除去してくれるためコレステロールの酸化を防ぎ、血管の内壁にこびりつくアテローム(粥状突起)の生成を防ぐ、という働きがあるからです。

この場合、カルシウム沈着による細胞の石灰化で起きる高血圧や、カリウム不足による塩分過多になって起きる高血圧にはあまり有効ではないわけです。赤ワインにはまた、ガンを抑制する働きがあるとされるリスベラトロースという成分や、脳を活性化させるリザーバトロルという成分も含まれているようです。お茶のカテキンも活性酸素の除去に働くなどの作用で、ガンの予防になるといわれています。確かにその働きがありますが、カテキンや多くのポリフェノール(フラボノイド)は人体内での生理活性はそれほど高くないことが知れています。人体内は弱アルカリ性ですが、カテキンや多くのポリフェノールは酸性環境では安定でも、人体の中性やアルカリ環境では不安定となり有効に働ける量はわずかな量でしかないのです。そのため、大量に摂取しないと十分な恩恵を傍受できないということになっています。

 

W.健健康日本21が勧める有酸素運動

健康日本21とは健康増進法に基づき策定された、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針、国民の健康の増進の推進に関する基本的な方向や国民の健康の増進の目標に関する事項等を定めたものです。

この健康日本21生活習慣病改善のため有酸素運動を勧めている。

有酸素運動とは、酸素を普段よりも多く取り込みながら行う、それ自体、楽しみながらできる運動です。充分に取り込んでいる酸素を使って、体内の糖質や脂肪をエネルギー源として燃焼することによって、ゆっくりとエネルギーを生み出します。乳酸を生じないために疲れが蓄積せず、途中からエネルギー源が徐々に体脂肪に切り替わっていくので、長時間運動を続けることが可能です。

有酸素運動の場合、運動強度が高くなると、必要なエネルギーが増え、それに応じて酸素摂取量が増えます。最大酸素摂取量は、その最大値を表す指標であり、エネルギーを作り出せる能力を意味し、持久力の指標として広く用いられています。計測方法はトレッドミルなどで速度を徐々に上げてゆき、およそ10分程度でオールアウトするような最大運動を行わせ、その間ガスマスクによって呼吸を採取し、酸素摂取量を測定し評価します。

有酸素運動は、目的によってレベルを変える必要があります。年配の方や運動療法として行う場合は軽めの有酸素運動をすべきですし、ダイエット目的の人は有酸素運動のなかでもややレベルを上げると、より多くの脂肪が燃焼されていきます。スポーツの基礎体力養成のためであれば、「激しくはないが、ややきつい」というレベルで行う必要があります。

一方、無酸素運動とは一言で言うと激しい運動であり、運動中は息をとめたり、息を強く吐いたりするために、楽に呼吸することもできず、そのため酸素の取り込みが少ない運動です。無酸素状態、あるいは酸素が少ないために、息苦しさを感じることの多い運動です。こういった状況で運動をするために、無酸素運動のときは、酸素がなくてもエネルギーを生み出せる仕組みを利用しています。無酸素運動は無酸素状態、あるいは酸素が少ないために貧血を起こしやすいです。体内にはHemoglobinがあります。Hemoglobinは赤血球の成分の1つで「血色素」とも呼ばれます。血液の赤い色は赤血球に含まれるヘモグロビンの影響であり、赤血球を動かすメインの成分です。

このHemoglobinが低い値の場合、酸素を運んで二酸化炭素を回収といった赤血球の働きが弱くなるため、酸素不足で貧血が起こりやすくなります。Hemoglobinの量が減少するということは、鉄分が減ったために酸素の供給量が減ることになりますので「鉄欠乏性貧血」と呼ばれます。対策としては食事による鉄分補給が推奨されます。レバーやほうれん草のようにヘム鉄が多く含まれる食材を多く食べるようにすることで、貧血が改善すると思います。

X.健康と食事

健康を維持するためには食生活が大事である。私たちは、食べ物を食べることで生命を維持しています。日々の食生活にはこれに加え「1. 健康の保持・増進のための栄養の確保」「2. 食べ物を味わい、人と共に食べる楽しさ等の精神的な満足」「3. 郷土料理や伝統食・行事食等の食文化」の点で価値や意味があります。またこのような価値や意味を持つ食生活の実現にとって、必要な食料の十分な供給は欠くことの出来ないことです。しかし現実の食生活では、朝食の欠食・野菜の摂取不足・脂肪や塩分のとり過ぎやカルシウムの不足等が見られ、肥満者の増加の一方で女性の痩せ過ぎもある等、多様な問題が複雑に現れています。さらに食生活の影響が大きいといわれる生活習慣病は、医療費の約3割・死因別死亡割合の約6割を占めています。また大切な食料の点では、食料自給率(エネルギーベース)は近年ほぼ40%(39%-41%)で変化がなく、先進国の中で最低の水準にあります。加えて食べ残しや食べ物の廃棄の問題があり、食料の問題は地球規模での資源問題や環境問題としても考える必要があります。

栄養バランスが悪い人はたんぱく質が不足し、lowdensity lipoproteinになってしまいます。lowdensity lipoproteinとは低密度リポタンパク質です。タンパク質が不足すると、リボタンパクが作られにくくなり、肝臓から運び出される中性脂肪の量が少なくなります。また、リボタンパクの合成には様々なビタミンやミネラルが関係しており、これらが不足しても脂肪の運び出しに支障が起こります。ダイエット中、インスタント食品をよく食べる、外食が多いなどの人は、栄養バランスが悪くなりやすいので注意しないといけません。

食事から得た糖や脂肪などのエネルギーは消化吸収されて全身の細胞に運ばれ、最終的にadenosine triphosphateになります。Adenosine triphosphateとは

すべての生物に存在する化学物質でアデニン、リボース、3分子のリン酸により構成されているものです。取り込んだ食物がこのadenosine triphosphateに変わることではじめて、身体は食物のエネルギーを様々な活動に使えるようになるのです。あらゆる生物はこのadenosine triphosphateを利用していて、エネルギー代謝の中心的役割を果たしています。

 

 

Y.まとめ

人間の体にとって、空気中の酸素濃度は30%が適量とされています。しかし、私たちは酸素濃度21%という慢性的な酸素不足の中で生活しています。近年では大気汚染などの影響で、酸素濃度がますます減少しつつあります。減少しつつあります。

現代社会で体を健康に保つには、酸素補給が欠かせません。多くの酸素を補給することで血液がリフレッシュせれ、細胞組織が活性化されます。酸素は私たちの体のエネルギー活動に深くかかわっており、酸素補給に効果も多岐に渡ります。

またしっかりとした食事をとることで栄養バランスを整えることも健康維持のひとつだと思う。

今回このレポートを書酸素の重要性を知ることができた。今後はもう少し健康に気を配って生活していこうと思う。

 

参考文献:加計学園問題とは

http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/18/kake-gakuen_n_17199874.html

活性酸素

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%BB%E6%80%A7%E9%85%B8%E7%B4%A0

健康日本21とは

http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/

有酸素運動と無酸素運動

http://www.pharm.co.jp/today-diet/sports.htm

 

 

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山本舞

             社会保障法T期末レポート

                                     

                                     15J102001 山本

 

テーマ:健康と酸素

結論:健康と酸素の関係は今の日本の行政、社会保障の在り方に似ている。

 

@酸素の役割

   酸素は呼吸によって体内に取り入れられ、血液によって各器官に供給される。供給された酸素は頭脳の活動に使われたり、運動のエネルギーとして消費される。体内に効率よく酸素を送り込むためには、心臓と肺の機能を高めなければならない。そのためには有酸素運動が効果的といわれている。有酸素運動を繰り返すことで毛細血管が発達して血流がよくなり、その結果、血圧が下がり、コレステロールが取り除かれて心肺機能を高めることが出来る。

   有酸素運動を適度に取り入れていない人は心肺機能を高めることができず、活性酸素をの発生を上手く抑えることが難しい。したがって、生活習慣病などの病気を発症しやすいのではないかと考えた。

 

A活性酸素と運動の関係

   活性酸素は、筋トレや激しい運動のような無酸素運動をすると増える。これに対し、ジョギングやマラソンといった有酸素運動は、活性酸素の発生量を抑えつつ、活性酸素に対する抵抗力を高めてくれるのである。

   また、活性酸素low-density lipoprotein(悪玉コレステロール)と結びつくことによって動脈硬化を引き起こす原因となる。動脈硬化を引き起こさないためには有酸素運動をし、活性酸素の発生量を抑える必要がある。つまり、有酸素運動をすることでlow-density lipoproteinを退治することができるのである。他に活性酸素を原因とする病は未熟児網膜症がある。未熟児が成長する保育器の中に高濃度の酸素が送り込まれた時、呼吸によって体内に多量の酸素が入り込み、血管が塞がり、網膜の血管の不規則な増殖が発生して出血し、硝子体が曇って視力を失ってしまうのである。

   活性酸素による病を防ぐにはまずは有酸素運動をすることが重要であると考えた。未熟児には有酸素運動はできないが、現代の医療技術なら防ぐことはできるのではないかと思う。

 

B生物の生存に必要なもの

   生物が生存するためには酸素と水が必要である。

   昔、地球には酸素は存在していなかった。しかし二酸化炭素を取込み、酸素を排出できる。つまり、光合成ができる生命の誕生により、地球に酸素が誕生した。酸素には毒性があったが、進化の過程で酸素の毒性をコントロールしながらメリットとして活用できる生命のが生まれた。酸素の毒性をコントロールするのはミトコンドリアである。ミトコンドリアが酸素を無毒化し、有効利用するのである。ミトコンドリアとして体内に取り込んだ生物だけが繁栄したのである。

   この酸素はadenosine triphosphate(アデノシン三リン酸)を生み出す過程においても不可欠で、酸素の働きがあってはじめてadenosine triphosphateが生成される。adenosine triphosphateは筋肉の細胞が働く際のエネルギー源である。人体のエネルギー源であるブドウ糖を酸素で解糖することでadenosine triphosphateは生み出される。また、この作用によってadenosine triphosphateを生み出すことを代謝と呼ぶ。しかし、酸素は諸刃の剣であるので危険性も高く、活性酸素が上手く抑えることができず、動脈硬化による心筋梗塞などを起こす可能性がある。

   このようなことを防ぐために、対策を練っていく必要がある。ただ「こういう方法で生活すれば大丈夫!」というような大雑把なガイダンスではなく、具体的に方法を示して、多くの人に知れ渡るようにしなければならないと考えた。

 

C老化と最大酸素摂取量

   最大酸素摂取量とは1分間あたりに身体に取り込むことのできる酸素の最大量のことである。老化により最大酸素摂取量は低下し、それが原因となり運動能力が低下する。マラソンなどの全身持久力を必要とする競技者は高い値を得ている。一方、この値が低いと糖尿病や心疾患などの生活習慣病との関連が深いことから有酸素運動の実践が推奨されているのである。

    最大酸素摂取量を向上させるためにはhemoglobin(ヘモグロビン)の量を増やすことが重要になってくる。hemoglobinは赤血球の中に存在し、酸素運搬の役割を果たしている。酸素を呼吸により取込み、赤血球が全身へ運搬し、呼吸基質と分析してadenosine triphosphateを生産するという順序となる。

   hemoglobinの量を増やすための例として、高地民族と低地民族の生活環境がある。高地民族は低地民族よりhemoglobinの量が多いことがわかっている。酸素の薄い過酷な環境下で活動するためにhemoglobinを増やして適応したのである。この人間の体が適応したトレーニングは有酸素運動といえる。これにより、身体中に酸素を供給するために心臓の動きが活発になり、血液が酸素を運ぶ力の心拍出量が増加し、運動適応できるように呼吸循環器系、肺の働きである二酸化炭素と酸素のガス交換率が活発になるという適応が起こる。これは最大酸素摂取量が増加し、効率よく取り込まれていることを意味している。

    したがって、元気に長生きするためには適度に有酸素運動をし、最大酸素摂取量を低下させないことだと考えた。

 

D健康日本21生活習慣病対策

   ただ単に有酸素運動をするだけでは、活性酸素による病を完全に防げるわけではないと考えた。運動とバランスの良い食事が大事である。そこで健康日本21について見てみる。健康日本21は、ライフステージに応じた健康づくりを推進し、生活習慣病の重症化予防に重点を置いた対策を行うこととしている。

   また、21世紀の日本社会は、疾病及び加齢による負担が大きくなると考えられている。生活習慣病は、現在、国民医療費の約3割、死亡者数の6割を占めている。高齢化の進展により医療や介護にかかる負担が一層増すと予想される一方で、これまでのような高い経済成長を望めない可能性がある。こうした状況下で活力ある社会を実現するためには、生活習慣病を予防し、また、社会生活を営むために必要な機能を維持・向上すること等によって、国民の健康づくりを推進することが重要となる。これらのことが健康日本21が推進される内容である。

   国民医療費の消費を削減するために、厚生労働省の健康日本21という政策はもう少し国全体に広めるべきである。特定健診や特定保健指導などを行なっているが、現在、この政策の知名度は低いと考えられるため、国全体に生活習慣病予防を広めるためにもっと大々的に公表すべきであると考えた。

 

E国家戦略特区

   国家戦略特区とは、産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図るため、2015年度までの期間を集中取組期間とし、いわゆる岩盤規制全般についめ突破口を開いていくものである。

   国家戦略特区の利点の一つとして、民間も巻き込んだ改革ができることが挙げられている。そのため、国だけが、地方公共団体だけがプロジェクトを動かすわけではない。地域の活性化や、経済的な成長も見込めるため、その地域に暮らす人達にとっても、景気上昇の恩恵を受けられるメリットになる。また、あまり大掛かりな法改正をすると、それに対する国民の抵抗感が生まれやすくなる。すると、政権を揺るがす事態になりかねないため、できるだけ穏便に、確実に改革するために、政府は国家戦略特区を推進する傾向がある。

   国家戦略特区は民間も巻き込んだ改革ができるとあるが、その改革には税金が必要であることから、民間からの批判があるのではないかと考えた。本当に必要な改革ができれば良いが、改革の失敗または、必要のない改革であった場合は税金の無駄遣いではないかと思う。このようなリスクがあることを考え、国家戦略特区に指定する地域の民間の許可を取ってから国は国家戦略特区を設定すべきだと考えた。

 

F国家戦略特区で起きている問題

   現在、国で問題とされているのは、加計学園の獣医学部新設問題である。

   岡山市の学校法人加計学園か獣医学部を愛媛県今治市に新設することを国が認めた。この手続きをめぐって、加計学園理事長の友人である安倍首相、あるいは首相側近による不適切な関与があったのではとする疑惑が浮上した。この問題は総理主導の国家戦略特区で起きた。文科省や日本獣医師会は地方での獣医不足の原因には、待遇の悪さを指摘しており、これを改善すれば獣医不足は解消され、新たな獣医学部は必要ないという見解をしている。このように既得権層は獣医学部新設に反発している。一方で安倍首相と加計学園の理事長は長年の友人であることからこの一連の問題の中で首相との友人に利益を与えているのでは?という不適切な関与をしていると言われている。

   今治市は国家戦略特区ということで税金を使われるであろう。日本は1,000兆円の借金を抱えている中で獣医学部に補助金を出すというのは今後の日本の経済を悪化させる無駄な支出であるともされている。

    また、加計学園のなかで最も問題視されているのは文科省が総理の意向を忖度しているという疑惑である。安倍政権では官邸主導の傾向が強くなっている。2014年には内閣人事局を設立し、総理が人事権を握った。官僚たちは自らの今後の処遇を左右する官邸の言葉に一喜一憂し、森友や加計学園の問題では官邸の意向を忖度し、官邸の意向を優先する者まで現れたことを指摘している。このようなことが起こることによって、官僚の中立性が失われ、法の下民に仕えるべき官僚が、民より一部政治家の利益を優先する恐れがある。つまりは、首相に良く見てもらえれば出世ができる、利益が増えるなどと考え、国民より自分を優先して考えてしまうのである。まだ疑惑の段階ではあるが、加計学園理事長と安倍首相は友人であるということで友人に利益を与えたいという首相の意向はわからなくもないが、国全体に影響を与えるような場で行うのは良くないと考えた。

   獣医師が不足しているから獣医学部を増やそうという発想ではなくて、獣医師不足の原因を深く追求して、そこを改善していけば良いのではないかと思う。これは獣医学部だけにいえることではない。不足しているからその不足しているものを補うために何かを増やすということは間違っていると感じる。新しいものを増やすということは色々な場面での支出が増えるということである。獣医学部新設するには国は補助金を出す。日本は1,000兆円の借金を抱えながら補助金を出したり、他の社会保障に費用を出したりすることは厳しいと考えた。

 

【全体を通しての私見】

   最初に述べたように、酸素と健康は現在の日本行政、社会保障と似ている。

   その理由として酸素は上手く使えれば健康に良いが、使えなければ活性酸素となり動脈硬化による心筋梗塞や、未熟児網膜症などの悪影響を与えることになる。国家戦略特区も上手く活用できれば国全体に良い利益をもたらすが、活用できなければ不利益を与えることになる。

   現在日本は社会保障が主原因である国債を抱えている。例えば、日本は結果の平等としていて命だけは完全平等と考えている。国の権力に任せれば安心だということで国民皆保険の医療費窓口負担3割にあまり異論はない。ここで国が残りを負担することで支出が増える。

   アメリカは機会の平等を唱えていて、金の働きによって受ける医療に差があっても良いとしていて、ダメでも自分でやるといった自己責任の考えが強い。また、アメリカ人は自分に使われないのに税金を払うのは嫌だという考え方をする人が多く保険に加入しない人も多い。つまりは、アメリカは国民の社会保障のためにする支出が少なく、これからの将来も日本のように危機が迫っていないのではないかと考えた。このアメリカ的考えを日本が取り入れれば莫大な借金を抱えていても将来の危機が少しは緩和されるのではないかと思う。

   日本の医療費の3割を占めている生活習慣病を減らしていけばもう少し他のことにお金を使えるのではないかとも思う。生活習慣病患者を減らすためにはバランスの良い食事や適度な運動を推奨する運動を国がもう少し大々的に行うべきである。

   国の支出は医療費だけではない。年金、介護、労災、雇用保険など色々ある。これらのような色々なことに支出しているのに、国家戦略特区を上手く活用できずに税金を無駄遣いするのは良くない。このまま支出が増えると経済状況が悪化し、将来日本は7崩壊してしまう可能性が高い。もっと国家戦略特区を上手く活用できるよう政策を練り直すことが必要であると考えた。

 

 

参考文献

アンチエイジング・ラブ <http://antiaging-love.com/?p=3514>

厚生労働省「健康日本21(2)の推進に関する参考資料」<http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_02.pdf>

ATP-アデノシン三リン酸の働き・役割 <http://www.sports-japan.com/blog/atp-role-working/>

健康長寿ネット<https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tairyoku-kiki/sanso.html>

happycampus 「どのようなトレーニングを行うとどのような適応がおきて最大酸素摂取量は向上するのか」<http://m.happycampus.co.jp/docs/962046845824@hc08/21944/>

地球 宇宙と人のはざまにて <http://www.jspacesystems.or.jp/ersdac/Others/geoessay_htm/geo_text_05_j.htm>

ロバスト・ヘルス 「なぜ運動で老化を防止できる?大西睦子の健康論文ピックアップ32 <http://robust-health.jp/article/cat29/000332.php>

活性酸素を減らす方法〜効果的に活性酸素を除去して、いつまでも若々しく!〜 未熟児網膜症と活性酸素の関係 <http://matometeweb.com/42kase/mizyukuji.html>

コレステロールを下げる方法 <http://cholesterol.miwamm.com/001/ent6.html>

HUFFPOST <http://m.huffpost.com/jp/entry/17199874>

しんぶん赤旗 日本共産党 <http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2017-03-13/2017031301_01_1.html>

ホウドウキョク 「新たな獣医学部は必要なのか?加計問題を見誤るな」<https://www.houdoukyoku.jp/posts/12860>

ホウドウキョク 「次は「加計学園」。安倍一強で跋扈する“ヒラメ官僚”」<https://www.houdoukyoku.jp/posts/12042>

 

 

 

伊藤慎之佑

社会保障法T(中江章浩) 2017年度 前期レポート テーマ 「健康と酸素」 

学籍番号 15J117006 伊藤 慎之佑

 

結論 医学的根拠に基づいた健康知識を周知させるには、行政機関の働きかけが重要である

 

. 緒言

世界保健機関憲章の前文に「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、單に疾病又は病弱の存在しないことではない。¹と定義されている。この定義は身体(肉体)・精神・社会の3つの要素から成り立っており、その中でも身体は医学の影響を大いに受けるものであるが、医学の正しい知識が一般に浸透していないために問題が起こってしまう。たとえば、多くのダイエット食品は医学的根拠がなくとも効果があると主張されており、「数人がその食品を摂取した結果痩せた」という経験を通じて「その食品にはダイエット効果がある」と帰納的に導かせているが、これは形而上学的な根拠であるため確かめることは不可能である。

食品や薬品が治験・臨床試験を通過したものであっても、商品に含まれる化学物質などから身体に及ぼす効果の有無を判断することは専門知識のない者からすると困難である。したがって、商品についての広告が虚偽である場合や、消費者が異なる効果を期待して服用してしまった場合などのために、健康増進法により広告内容の規制が行われている²

このような消費者トラブルを減らすためにも、行政が然るべき措置をとることで国民全体の健康に対する姿勢を改善できるのではないだろうか。

 

. 生活習慣病

 生活習慣病とは脂質異常症・糖尿病・高血圧など生活習慣に深く関連して引き起こされるものである。これらの病気を抑止・防止するために健康日本21という運動がされており、厚生労働省がたばこやアルコールの健康被害をなくすことをはじめとした、健康増進法7条に基づき厚生労働大臣が定めることとされている「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」に含まれる方針や理念を目標として活動をしている³

 健康日本21(第二次)は平成25年度から10年間の計画である。飲酒・喫煙の生活習慣の見直しのほかにも、がん発症予防など寿命にかかわる原因となるものを目標の中に挙げている。日本国における死因の多くは脳卒中・がん・心疾患が占めており、年齢が高くなるほどそれらによる死亡割合は高くなっている。高齢化が進むなかで大切なことはいかに次世代の人間を生存させるかであり、生活習慣病を見直すことで臓器不全などにかかる治療費の削減を図ることができる。経済協力開発機構(OECD)加盟国では、「高齢化に伴い医療費が増大し経済社会に大きな影響を与えている」という事実に対し、2017年の保健大臣会合で、「次世代の医療改革」を主題とし、高価値な医療システムの促進、新技術とイノベーションへの適応といった医療改革を実施している

 

. 有酸素運動

有酸素運動とは酸素を体内に供給しながら、できるだけ長く続けることを目的とした全身運動のことである。脂肪を燃料とするため、血中のLDLコレステロール(low-density lipoprotein)・中性脂肪や体脂肪の減少が期待され、冠動脈疾患や高血圧などに効果がある。また運動そのものの効果として心肺機能の改善や骨粗鬆症の予防などが期待できる。血液中のLDLコレステロールが増えすぎると血管壁にたまってしまい、それは活性酸素の影響で酸化して、過酸化脂質となる。蓄積していくと血管が細くなり血栓ができて動脈硬化を進行させ、心筋梗塞や狭心症・脳梗塞などの動脈硬化性疾患を誘発させる。LDLコレステロールの酸化を防ぐためには、ビタミンCやビタミンEβ-カロテン、ポリフェノールなどの抗酸化作用の強い栄養素を多く含む食品をとるようにすることが効果的となる。また、アメリカがん研究協会による研究では高脂肪牛肉・豚肉・チーズに含まれる飽和脂肪酸はLDLコレステロールを増加させることが判明している。

 有酸素性エネルギー代謝は脂肪酸をエネルギー源として利用する。骨格筋においては、ATP(adenosine triphosphate)を分解した際のエネルギーを利用して筋収縮を行い、それにより身体を動かしたり運動を行ったりすることが可能になっているATPは、アデノシンという物質に3つのリン酸基(P)が結合している。ATP分解酵素の働きによってATPが加水分解すると、ひとつのリン酸基(P)がはずれてADP(アデノシン二リン酸)になり、その際にエネルギーを放出する。このエネルギーを使って筋の収縮が行われる。有酸素性エネルギー代謝は、主にミトコンドリア内で行われる。グルコースや脂肪酸や多くのアミノ酸は、アセチルCoAにまで代謝され、クエン酸回路に入る。その後このクエン酸から呼吸鎖に入り、そこで大量のATPが産生される

体力の構成要素のうち全身持久力の指標に最大酸素摂取量というものがあるが、運動中に体内(ミトコンドリア)に取込まれる酸素の最大量を示す。心血管系疾患の罹患率や死亡率とも関連するなど、全身持久力としての体力の評価値、健康を表す指標としても重要であると考えられる¹

 そのほかにも、体の臓器や組織では、細胞がたえず血糖(血液中のブドウ糖)を取り込み、エネルギーに換えて活動している。その取り込み作業にはインスリンが不可欠で、インスリンの作用が不足すると、血糖値が高い状態すなわち高血糖をまねく。特定健診はメタボリックシンドロームをその予備軍も含めて洗い出し、糖尿病や血管病などの生活習慣病を防ぐことを目的としているが、空腹時血糖が100mg/dlを超えると糖尿病の発症リスクが2倍以上になることなどから、空腹時血糖100mg/dl以上またはHbA1c(糖化ヘモグロビン(hemoglobin)5.2%以上を特定保健指導の基準値としている。なお、HbA1cには過去34ヵ月の血糖値の状態が反映され、5.2%が空腹時血糖100mg/dlにほぼ当てはまる¹¹

 

. 健康医学の浸透性

 会社や学校で受ける特定検診だけではわからない点が多く、人間ドックを受けようにも保険がきかない自由診療であるため、気軽に何回も受けられるものではない。特に尿酸値、HbA1cASTGOT)・ALTGPT)、γ-GTPなどの項目は料金が高くなる上に、食事制限に加えて2日間に渡って通院しなければならないといった拘束があることから、まとまった時間がとれない会社員や主婦にとっては受診のハードルが高くなっている。

 自身の健康状態を知るためには、一般家庭では計ることのできない数値を知らなければならないが、HbA1cといった医学の用語は現代の義務教育で習うものではなく、高等学校の生物や化学の専門課程であっても重要視されていない範囲である。この理由により、現代においては依然として健康に関する医学の知識が一般に浸透していないといえるだろう。

 

. 国家戦略特区

国家戦略特区は、産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図るため、2015年度までの期間を集中取組期間とし、いわゆる岩盤規制全般について突破口を開いていくものである。区域計画は、国家戦略特区ごとに国・地方公共団体・民間の三者から組織される国家戦略特別区域会議において協議・作成され、内閣総理大臣が認定する。区域計画が認定されると、規制の特例措置の適用を受けた事業等の実施が可能となる¹²。農業、医学などをはじめとした規制緩和やビジネスのバックアップを推進するこの計画は期待がされている反面、公共事業の税金の無駄遣いを増長するといったデメリットも存在する。そのほかにも、政府の癒着が問題となっている。

加計学園問題は、政府が掲げた国家戦略特別区域を活用し、学校法人加計学園が岡山理科大学獣医学部を新設したことに批判が高まっている。問題の概要は、愛媛県今治市は構造改革特区を利用した獣医学部の新設の申請をことごとく却下されてきたが、第2次安倍内閣政権下で新設が決定されたことに対し、これは首相の癒着なのではないかというものである。事実の如何はともかくとして、国家戦略特区を活用して新たな改革を起こすことについては慎重に決めなくてはならないだろう。経済を動かすような改革であれば、得をする企業だけではなく損をする企業についても目を向けなければならないが、最優先されるのは国全体の経済効果である。

 

. 考察

健康日本21WHOにより国民全体の医学や健康に対する意識を改善しようとする運動がなされているが、これまでの計画はうまく事が運ばず、代わりとなる新たな計画が幾度も企画されている。それは日本国に限らず、OECD加盟国では常に会議を開き様々な国が協力して問題を解決しようと試みている。このように、国民を変えるにはまず先に国や行政機関の行動が必要であり、行政が変わることで国民の意識も次第に変わっていくのではないだろうか。

 


脚注

1)外務省 「世界保健機関憲章(全文)」 http://www.mofa.go.jp/mofaj/files/000026609.pdf (最終検索日 : 2017 8 1日)

2)消費者庁 「健康食品に係るインターネット上の広告の適正化について」 http://www.caa.go.jp/adjustments/pdf/160630sankou.pdf (最終検索日 : 2017 8 1日)

3)厚生労働省 「国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基本的な方針」 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/dl/kenkounippon21_01.pdf (最終検索日 : 2017 8 1日)

4)厚生労働省 「健康日本21(総論)」 http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/s0.html 1-2、図1-3 (最終検索日 : 2017 8 1日)

5)OECD日本政府代表部 OECDの概要:医療委員会 - Health committee http://www.oecd.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000169.html (最終検索日 : 201781日)

6)厚生労働省  e-ヘルスネット エアロビクス / 有酸素性運動」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-072.html (最終検索日 : 2017 8 1日)

7)厚生労働省  e-ヘルスネット LDLコレステロール」https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-072.html (最終検索日 : 2017 8 1日)

8)厚生労働省  e-ヘルスネット 有酸素性エネルギー代謝」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-02-001.html (最終検索日 : 2017 8 1日)

9)厚生労働省  e-ヘルスネット アデノシン三リン酸 / ATP https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-008.html (最終検索日 : 2017 8 1日)

10)   厚生労働省  e-ヘルスネット 最大酸素摂取量 / VO2max https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/exercise/ys-028.html (最終検索日 : 2017 8 1日)

11)   厚生労働省  e-ヘルスネット 糖化ヘモグロビン」 https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/metabolic/ym-066.html (最終検索日 : 2017 8 2日)

12)   首相官邸 「国家戦略特区」 http://www.kantei.go.jp/jp/headline/kokkasenryaku_tokku2013.html#c01 (最終検索日 : 2017 8 2日)

 

参考文献

AICR(Initialism of American Institute for Cancer Research) The Cancer-Cholesterol Connectionhttp://www.aicr.org/cancer-research-update/2015/02_18/cru_the-cancer-cholesterol-connection.html

(最終検索日 : 2017 8 1日)

・厚生労働省 「健診(健康診断や健康診査)や人間ドックの受診状況」 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa10/3-5.html (最終検索日 : 2017 8 2日)

 

 

 

 

山室洋輔

【テーマ】健康と酸素  社会保障法T

 

履修科目を明記していなかったため再提出させていただきました。

 

 

 

私は健康についての情報発信に改善すべき点があると考える。

 

【加計学園の問題】

 まず、今日の加計学園問題について述べたいと思う。この問題の発端は、朝日新聞五月十七日付の朝刊に安倍晋三総理大臣の知人が理事長を務める学校法人加計学園国家戦略特区に獣医学部を新設する計画について、文部科学省が、特区を担当する内閣府から「官邸の最高レベルが言っている」「総理のご意向だと聞いている」などと言われたとする記録を文書にしていたことがわかったと報じたことから始まった。後に、前文部科学省事務次官の前川喜平氏がこの文書を持ち込んだことがわかり、またその後には前川氏以外にこの文書の真贋の裏取り、つまりダブルチェックすることなく朝日新聞が報じたことも判明するなど非常に混乱した状態に陥った。

 そもそも今回の加計学園は、これは国家戦略特区で、安倍総理がいわゆる岩盤規制に穴を開けようとした規制改革になる。総理のそういった思いを官僚は十分に承知している。だから、「総理のご意向」という言葉があったとしても、問題でもないし、不思議にすらも思わないと考える。

さらに、国家戦略特区での獣医学部新設の決定に関わった諮問会議の民間議員らが行った記者会見にも注目してみた。この記者会見では国家戦略特区を活用して規制緩和を推進する重要性や前川前文部科学省事務次官の「行政がゆがめられた」などと述べたことについて極めて違和感があるとしたうえで、ゆがめられていた行政を国家戦略特区の枠組みで正したと反論した。記者会見したのは、国家戦略特区での獣医学部新設の決定に関わった諮問会議の民間議員を務める大阪大学の八田達夫名誉教授や、竹中平蔵東洋大学教授らのほか、特区に指定されている福岡市など6つの自治体の長であり、この中で八田氏は「獣医学部の規制は既得権による岩盤規制の見本のようなものであり、どこかでやらなければいけないと思っていた。『1つやればあとはいくつもできる』というのが特区の原理で、1校目は非常に早くできることが必要だった」と述べている。また、竹中氏は文部科学省の前川前事務次官が先の会見で「行政がゆがめられた」などと述べたことについて、「最初から最後まで違和感がある。今回の決定プロセスには1点の曇りもない」と述べた。そのうえで、竹中氏は「『行政がゆがめられた』と言っているが、『あなたたちが52年間も獣医学部の設置申請さえも認めず行政をゆがめてきたのでしょう』と。それを国家戦略特区という枠組みで正した。2016年3月までに結論を出すと約束したのに約束を果たさず、『早くしろ』と申し上げたことを『圧力だ』と。それは違う」と反論した。また、地方自治体の長らは、時代に合わなくなった規制を緩和し全国展開するうえで国家戦略特区の意義は極めて大きいとして、取り組みを推進する必要性を訴えた。

 国家戦略特区についてだが、私は、諮問会議の民間議員の意見に非常に近かったので紹介した。特区にとにかく1つ前例を作ることの意味の大きさを非常に痛感する。また、加計孝太郎氏が安倍総理と親しいがために官僚が忖度し、獣医学部設立を推進したとの批判であるが、安倍総理の祖父は岸信介であり、父は安倍晋太郎、佐藤栄作も親族にいる、絵にかいたような政界一家である。その一方で加計氏は大学の経営を行う家計、どちらもいわゆる二世、三世というものである。この二つが関係を持っていることにはたして問題があるのだろうか。たとえば、帝京大学の学長も沖永氏の家系で世襲されているし、現職の世耕弘成経済産業大臣兼ロシア経済分野協力担当大臣は近畿大学の理事長などを務めてきた世耕氏の家系で、世襲も行われている。安倍首相の地元であり選挙区は山口であり、加計学園は岡山にある。同じ中国地方でもあるこの二つの家系に関係があるとなぜいけないのだろうか。報道されている内容には多数の誤った方向へ導く情報が混ぜられており、また、視聴者の反応が良いのもそちらなのだろう。しかしもちろんこの『加計問題』で問題とされるべきなのは何故獣医学部開設が京都産業大学などではなく加計学園一つに絞られたのかである。これについては前述したが、報道などでもある通り、日本獣医師会の反対を押し切るのに、同じ近畿地方に獣医学部の存在する京都産業大学より獣医学部の存在しない四国地方で尚且つ、愛媛県とともに早くから申請を出していた今治市が採用されるのは全く不思議ではないのではないか。『1つやればあとはいくつもできる』にこれ以上適したものはあるだろうか。

 

【身体と健康】

 次に、健康に関する話をする。low-density lipoproteinいわゆるLDLコレステロール、悪玉コレステロールと言われるものがある。この数値が基準値を超えることによって、high-density lipoproteinいわゆる善玉コレステロール(HDL)が基準値を下回ることでも診断される脂質異常症に始まり、動脈硬化、心筋梗塞、脳卒中、また、高血圧、糖尿病などの生活習慣病の原因となる。このlow-density lipoproteinを下げることに有効とされているのが有酸素運動だ。エアロビクスとも言われる。有酸素運動の中には、ウォーキングやヨガなどが含まれる。生活習慣病の社会問題化によって非常に注目をされている分野である。また、ウォーキングなどの実践に際し、有酸素運動の全身持久力の体力指標として、最大酸素摂取量が用いられている。

 では、この本文の本題の一つとなる。運動、健康について、人体のメカニズムの方面から記そう。呼吸により酸素を摂取すると赤血球内のhemoglobinと酸素が結びつき、全身へと渡っていく。その先で呼吸基質と分解をしてadenosine triphosphate、アデノシン三リン酸(ATP)を生産する。詳しいメカニズムは以下に引用して記す。

私たちのすべての体の運動は、筋の収縮により骨格が動かされて行われる。そして、この筋の収縮は、ATP(アデノシン三リン酸)がADP(アデノシン二リン酸)に分解されて発生するエネルギーによっておこる。運動を継続するには、このATPを供給し続けることが必要である。糖代謝の過程では、解糖系(2ATP)・TCA回路(2ATP)・電子(水素)伝達系(34ATP)から、トータルで38ATPが発生する。ADPからATPの再合成や、産生に関わるエネルギー発生系には、無酸素系(アネロビック)と有酸素系(エアロビック)があり、運動強度や運動時間によって、これら2つの生成過程は使い分けられる。

1.無酸素系過程

  @ATP−CP系

ADPからATPを合成するときに、筋肉に蓄えられているクレアチンリン酸(CP)が、クレアチンとリン酸に分解されるエネルギーを使ってATPの再合成を行う。この反応はエネルギー生成の過程で酸素なしにすばやく行える(体重1kgあたり13kcal/秒)。スタートダッシュなどはこの発生系のエネルギーによるものである。しかし、筋中のCP量はごく僅か(体重1kgあたり100kcal)なので、このエネルギー発生系ではそれほど長く運動を継続できない。全力の運動を行った場合、100/13=7.8秒(実際には約10秒程度)が限度である。

 A乳酸系(解糖系)

  10秒を超えて全力運動を続けると、エネルギーの生成過程にグリコーゲンが分解されて乳酸が生成される過程が加わる。この乳酸は酸素が十分に供給されないと筋に蓄積され疲労の原因となる。乳酸系のエネルギー生成は、体重1kgあたり7kcal/秒なので、全力運動を継続できる時間は33秒となり、ATP−CP系と合わせた無酸素系過程の運動継続時間は41秒ということになる。実際のレースにおいては完全な全力運動を行っているわけではないので、さらに運動時間は長くなる。また、無酸素系過程では、運動中に多くの酸素負債(酸素の不足)が生じるので、運動終了後も呼吸が乱れた状態が続く。400m〜800mがレース中から終了直後にかけて苦しいのは、乳酸の蓄積によるものである。

 2.有酸素系過程

  3分以上継続できるレベルの全力運動では、細胞のミトコンドリア内で酸素を使ってグリコーゲンないし脂肪が最も効率よく燃焼され、生成されるエネルギー量も非常に多くなる。有酸素運動では、運動時に発生する乳酸が少ないので、運動終了後もそれほど呼吸は乱れない。

 また、人類がうまく付き合っていかないといけないものに、活性酸素もある。活性酸素は体内に侵入した細菌などを取り除く働きをする。白血球やマクロファージなどの「免疫機能」の一部として細菌などを攻撃し、またエネルギーを作る仕組みの中であまった水素と結合して水になり対外へ排出する働きなどもしている。しかしその一方で活性酸素は毒性が強く、体内の細胞を酸化させることで老化やさまざまな病気を引き起こす原因になると言われている。その中には老化や生活習慣病挙げられる。ただ、人体には「スカベンジャー」といわれる抗酸化物質が活性酸素の発生を防止したり傷を治したりする働きをしているものが存在している。

 

【厚労省と健康日本21】

最後に、健康日本21についてである。健康日本21とは、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実現することを理念としている。この理念に基づいて、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図るものであるとされている。

 私はこの中の健康日本21総論7章『環境整備とその実施主体の役割』第1節について述べたいと思う。マスメディアについて記されているが、今となっては哀愁漂う文章となっていると感じる。テレビ・ラジオ等の放送、新聞・雑誌・書籍等の印刷については今現在にも通ずるものがあると思うが、すでにインターネットは新しいメディアとはされないし、CDは机上に上ることすらないだろう。年代としては上にいくほど健康番組や雑誌などの情報を目にすることが多いのであろうが、では、若い世代へのヘルスプロモーションはどうすればよいのだろうか。インターネット上、あるいはSNS上にヘルスプロモーションについて目にする機会を作っても、果たして興味を示すだろうか。私はこの授業まで健康について考えることがあっても健康日本21というワードに触れることはなかった。乱暴な策かもしれないが、より若者を引き付けるタレントをプロモーションに起用、インターネットサイトの改善、より細かいところを追求したこともしなければならないのではないだろうか。スローガンにありがちな、響きは素晴らしいが中身が簡単に入ってこないことがこれについても言えると思う。若年層からの意識改革はそのようなところから始まるのではないだろうか。だが先入観を持った情報や誤った情報との判断についても課題があるだろう。

 

 

 

【最後に】

 加計学園の問題に関して特区諮問会議の民間議員側の会見についての参考文献だが、ニュースの大枠と違法にアップロードされた動画はあったものの、当時は閲覧可能だったNHKのサイトのページは閲覧できなくなっていた。私は他の授業で参考資料として配られたものを使用した。よってその文献についてのURLは記載していない。

 

【参考文献】

エネルギー生成とスプリント

http://www10.plala.or.jp/azzurri/sprint/basic_study/energy_production.html

 

高気圧エア−・カプセルって何? 活性酸素って何?

http://www.azegami.com/sanso/sanso6.htm

 

厚生労働省HP 健康日本21(総論)

http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/s0.html#A7

 

NHK NEWS WEB

特区諮問会議の民間議員が会見 前川前次官に反論(現在閲覧不可)

 

Hanada−2017年8月号 特集 砂上の楼閣、加計学園問題

前川前次官と朝日の共謀罪加計学園問題   和田正宗

 

 

 

 

帝京大学法学部4年17組 

13J117015     山室洋輔  


 

 

 

 

平塚友尚

社会保障法 課題テーマ「健康と酸素」

15j119002 法学部 法律学科 3年19組平塚友尚

 

T.結論

 社会保障問題の解決は経済の活性化と国民一人ひとりの問題意識が重要である。

 

U.初めに

 現代の日本は大きな変革の時期を迎えており、その中で日本財政(主に社会保障問題)の立て直しや政治問題(加計学園、森友学園問題など)を解決する策は、国民一人ひとりが健康に気をつかい、財政問題や政治問題に対してより敏感になり、それらの問題に対して再考すべきだと私は考える。また、財政回復は経済の活性化とは切ってもきれない関係にあり、日本経済が活性化することで日本財政も回復の傾向に進むのではないかと考える。

 

V.日本の社会保障と「健康日本21」を再考する

 そもそも社会保障の目的は、国民の生活の安定が損なわれた場合に国民に健やかで安心できる生活を保障することである。要するに国が全ての国民に対して最低水準の確保させる政策である。しかし、この社会保障が現在、日本の財政を圧迫している。日本は現在、約1,000兆円の借金を抱え、この借金を爆発させずに社会保障を改革していくこと必要である。また、結論で述べたように国民一人ひとりが、これらの問題に対して再考すべきであり、日本の根幹である社会保障問題を早急に解決すべきである。その中で国は「健康日本21」という取り組みを行っている。「健康日本21」の基本理念は、「すべての国民が健康で明るく元気に生活できる社会の実現のため、壮年死亡と、健康に関連する生活の質の低下を軽減することを目指し、一人ひとりの取り組みを健康に関する機能をもった社会のさまざまな主体が、それぞれの特徴のある機能を生かして支援する環境をつくり、全体の健康づくりが総合的に推進されること」となっており、「健康日本21」の大きな課題である生活習慣病(1)食生活・栄養、(2)身体活動・運動、(3)休養・こころの健康、(4)たばこ、(5)アルコール、(6)歯の健康、(7)糖尿病、(8)循環器病、(9)がんの9つの分野で制定し、それぞれの取り組みの方向性と目標を示している。確かに、これらの取り組みは国民に「知識」として浸透しつつあるが、実際に取り組んでいる(「行動」している)国民は少ない傾向にあるのではないかと考える。この「行動」を起こさせるような取り組みを、早急的かつ率先して行うべきであると私は考える。

 

W.酸素が人間にもたらす影響

 酸素とは、呼吸によって体内に取り入れられ、血液によって各器官に供給される。供給された酸素は頭脳の活動に使用され、ほとんどの動物は酸素を使って体内の栄養分を分解し、エネルギーを作り出している。この酸素を全身に運ぶ役割を果たしているのが、ヘモグロビン(hemoglobin)である。ヘモグロビン(hemoglobin)が不足すると、酸素の運搬が十分に行われないため、貧血状態を起こす。足りない酸素を補うために血液の循環が速くなり動悸を引き起こしたり、呼吸運動が盛んになり息切れを引き起こすこともある。このように酸素は人間(動物)が生きる上で必要不可欠なものであり、人間に様々なメリットをもたらす。酸素によって生物は多様化し、酸素のおかげで生物は大躍進を遂げることができた。しかし、その酸素にもデメリットがあり、デメリットの代表として「活性酸素」があげられる。活性酸素とは、もともとは体にとって必要な物質である。体内に侵入した細菌やウイルスを撃退するために、白血球から放出され、殺菌・消毒としての役割がある。一方で体に悪影響を与えてしまうといった面もある。人間はおよそ60兆の細胞で構成されるが、その細胞の外側にある細胞膜は不飽和脂肪酸という油で作られている。不飽和脂肪酸は活性酸素と結びつくことで酸化して過酸化脂質となり、細胞が老化してしまう。鉄が酸化してさびるのと同じように、体内でも活性酸素の影響によって酸化が生じ、体がさびてしまうのである。 現在までの研究でこの活性酸素はさまざまな病気、特に動脈硬化や心臓病、ガンなどの生活習慣病の発生に深く関係していることが明らかにされている。このように酸素は「諸刃の刃」であり、酸素の力(権力)の使い方を誤ると健康を破壊する場合もある。また、動脈硬化の原因にはLDL(low-density lipoprotein)などがある。LDL(low-density lipoprotein)とは、肝臓で作られたコレステロールを体内の末梢まで運ぶ働きがある。これが過剰になると動脈硬化などの原因となることから、この複合体を悪玉コレステロールともいう。

活性酸素の抑える方法として、有酸素運動を行うことで発生する活性酸素の量をわずかにするため、身体がもつ自然な防衛能力で酸化ストレスを十分に抑えることができる。このとき、活性酸素の発生と分解の過程でミトコンドリアの数が増加し脂肪がさらに燃えやすい身体に変わるというメリットまでもある。要するに無酸素運動に比べ、有酸素運動の方が多くのATP(adenosine triphosphate)を消費することができる。また、有酸素運動の方が悪玉コレステロールを排除してくれるメリットなどがある。しかし、有酸素運動か無酸素運動となるかは、その人の最大酸素摂取量によって異なってくる。最大酸素摂取量を図る目安として小学校、中学校の時に行った20メートルシャトルランなどがあげられる。人間が健康な状態を維持するためには有酸素運動も大切だが、無酸素運動(筋トレなど)も必要となっており年齢とともに、その比率を変えていくことが大切なのではないかと考える。

 

X.日本政治の問題点

 結論でも述べたが、最近では加計学園問題などがあり日本の政治は腐敗しているのではないかと考える。加計学園問題の概要としては岡山市の学校法人「加計学園」が獣医学部を愛媛県今治市に新設することを国が認め、この手続きをめぐって、加計学園理事長の友人である安倍首相、または首相側近による不適切な関与があったのではないかという問題である。

私はこの問題に対して、安倍首相は最初から加計学園ありきで今治市を国家戦略特区にしたのではないかと考える。国家戦略特区とは、経済社会の構造改革を重点的に推進することにより、産業の国際競争力を強化するとともに、国際的な経済活動の拠点の形成を促進する観点から、国が定めた国家戦略特別区域において、規制改革等の施策を総合的かつ集中的に推進することを目的としている。国家戦略特区に認定されることにより国家戦略特区の制度が活用できる。具体的には、地場産業及び観光サービス業を中心とした、外国人材の受入れやスポーツ・ベンチャー支援に取り組むとともに、長年にわたり愛媛県と連携しながら国に働きかけてきた獣医学部の誘致を目指すものである。これらの実現に向けて、今後は、国や関係自治体等で構成される法定機関での区域計画の審議や、これを受けての関係法令の改正等を経ることとなる。国の岩盤規制を突破して、地域経済の活性化や人口減少の抑制、若者の地元定着等に繋げるなどの効果がある。これらの効果からわかるように国家戦略特区は多くのメリットを含んでいる。しかし、加計学園問題に関しては本来、プラスに作用されるはずの国家戦略特区を一部の人たちが都合良く利用し、マイナスなイメージを起こしてしまった。私の加計学園に対する意見としては、新たに獣医学部を新設することは賛成である。しかし、今回の問題に関しては安倍首相の個人的な付き合いなどが問題であり、Wでも述べた酸素と同じように、権力(力)を持つ者はその怖さも十分に理解しなければならないと考える。また、安倍首相は今回の問題に対して「説明責任」を果たしておらず、国民が納得いくような説明が全くできていないため、私は加計学園の獣医学部新設については反対である。

 

Y.まとめ

 私は15回の授業を通して、日本の社会保障問題に危機感を覚えた。現在の日本は1,000兆円の借金を抱えており、この1,000兆円の時限爆弾を爆発させずに、社会保障改革を行っていくかが非常に難しい問題である。私は社会保障問題と日本経済が切っても切れない関係にあると考えている。現在、安倍首相が財政問題の解決や経済の活性化を図っており、一時的には回復の傾向にあったが、企業の「内部留保」などがあり、経済の活性化はうまくいってないのが現状である。経済が活性化しなければ少子化にも繋がってくることとなり、悪循環に陥ってしまう。社会保障問題を解決するためには、Uの「初めに」で述べたこと以外にも多くの施策を行い、解決していく必要がある。主に3つのことを行っていくべきであると考える。1つ目は「増税」であり、増税は避けては通れない道だと私は考えている。歳入より歳出が多い時点で大きな問題であり、増税を行うことで歳入の面をカバーすることができる。しかし、増税は景気回復を優先させるために延期が続いている。また、増税と同時に「軽減税率」も導入される。「軽減税率」とは生活に必要不可欠な商品、サービスの消費税率を低く抑える制度である。これは、国民にとっては家計の負担が軽くなるため嬉しい施策であるが、国にとってはデメリットの要素を多く含んでいる。軽減税率を導入することで、財務省の試算で約1兆円税収が減る。これは、WXで述べた「酸素」と「国家戦略特区」と非常に似ておりメリットとデメリットの両方を兼ね備え、「諸刃の刃」であると私は考える。軽減税率の税収減分の1兆円をどのように穴埋めをしていくかが今後の課題である。2つ目は「地方創生」である。安倍首相は地方の活性化は国全体の経済成長に繋がると考えており、Xでも述べた「国家戦略特区」がポイントとなってくると考える。地方自治体は積極的に、この制度を利用し改革を行っていくべきであり、改革を行っていく上で「国家戦略特区」のプロセスの透明性を図っていくべきである。3つ目は「少子化対策」である。これは深刻な問題であり、福祉先進国である北欧諸国を見習うべきであると考える。北欧諸国には充実した育児休業制度と保育サービスや児童手当などが存在し、子供を育てやすい環境がある。しかし、現在の日本には、このような充実したサービスを提供する財政力はなく、先に解決すべき問題は財政問題であると私は考える。国はどうにか財政再建を図るべく国債の発行し補填をしているが、国債では財政問題の根本的解決には繋がらず、財政再建に向けた根本的解決策を早急に考えるべきであり、財政問題を解決することで社会保障のイノベーションやその他の問題の解決に繋がると私は考える。

 

参考文献

 

社会保障のイノベーション 中江 章浩

 

厚生労働省HP

 http://www.mhlw.go.jp/

今治市HP

 http://www.city.imabari.ehime.jp/kikaku/kokkasenryaku_tokku/

ビタミネ

 http://vitamine.jp/bitat/colam05.html

ウィキペディア(hemoglobin

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3

goo辞書

 https://dictionary.goo.ne.jp/jn/25803/meaning/m0u/

gooヘルスケア

 https://health.goo.ne.jp/medical/lifestyle/0104

 

 

 

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橋本聖斗

社会保障法T

14k104019 橋本 聖斗

 

・健康と酸素について

 

私は健康と酸素について次のように考えます。「酸素は健康維持そして人間生活において必要不可欠なものである。」

この生活維持に不可欠な酸素を人体の中に摂取し続けるためには適度に有酸素運動をしなくてはならない。有酸素運動をするといろいろなメリットがある。心肺機能の強化によるヘモグロビンの増加、アデノシン三リン酸の増加、低密度リボタンパク質内のコレステロールの抑制などさまざまである。これらは人間の身体の健康維持において必要不可欠である。人間の身体はこれからもまだ発達を続け、さらに医療の進歩などにより、まだ明らかにされていない人体の中の組織についても解明されていくことが期待されている。これにつながってくるのが安倍内閣が成長戦略のひとつとして掲げ、国家戦略特別区域法2条で地域振興及び国際においての競争力向上を目的に制定された国家戦略特別区域である。これは一言で言ってしまえば「特別な法律が適用される法律のハードルが低い地域」のことである。これに該当するのが愛媛県今治市にある加計学園である。この国家戦略特別区域での健康日本21加計学園の獣医学部新設などの政策を推進、研究するべきであり、それによってさらに健康についての知識を深めていくようなことをこれから期待する。

 

 健康日本21のような対策を進めていくにはまず私たち、今の時代を生きる人間がどのような危機にさらされているのかを理解する必要があると思う。その中でもまず気になるのが生活習慣病だろう。生活習慣病は、全世界で見ると、喫煙、糖尿病、高血圧、メタボリック症候群、高コレステロール血症というこれらが原因での死亡が目立っている。日本国内全体で見ると、今や健康長寿の最大の阻害要因となるだけでなく、国民医療費にも大きな影響を与えている。その多くは、不健全な生活の積み重ねによって内臓脂肪型肥満となり、これが原因となって引き起こされるものであるが、これは個人が日常生活の中での適度な運動、バランスの取れた食生活、禁煙を実践することによって予防することができるものである。生活習慣病に対し、厚労省がいくつか対策を挙げている。「運動の推進」、「栄養・食育対策」、「たばこ対策」、「アルコール対策」、「睡眠対策」などなどいろいろな場面において改善しなければならない点が多くある。生活習慣病予防のための運動に
21世紀における国民健康づくり運動(健康日本21)」がある。これは、2000年に厚生省(当時)が始めた一連の施策のこと。生活習慣病などを予防し、壮年期死亡を減少させ、介護なしで自立した生活ができるよう健康寿命を延ばすことなどを目標としている。

さらに、最大酸素摂取量の数値が高ければ高いほど生活習慣病になりにくいという研究の結果も出ているようだ。

 生活習慣病にはやはり酸素が欠かせないのではないか。食生活の改善、禁煙習慣、禁酒習慣なども大事なことの1つではあると思うのだが、やはり適度な運動をして酸素を体内に取り込み健康を維持するということに越したことはないだろう。そこに「活性酸素」という言葉がある。酸素の中でも特に酸化力が強い酸素、「活性酸素」は、体内の細胞を酸化させ(錆びさせ)、老化や病気の原因となりうる。活性酸素は、紫外線、大気汚染、排気ガスやX線などの外的要因を起因とし、体内に取り込んだ酸素から作成される。激しい運動を行うと大量の酸素を取り込むため、取り込んだ酸素の分だけ体内で発生する活性酸素も増える。体内に取り込まれた酸素は赤血球によって細胞へ運ばれ、脂肪や糖分を燃やしてエネルギーを発生させるのに使われる。その際に消費された酸素の約2%は活性酸素となり身体に少しずつ蓄積されていく。 さらに、紫外線やタバコなど色々なものが運動頻度や運動強度が高くなるほど体内に活性酵素を増やしてしまうというわけなのだ。また、野外の紫外線が降り注ぐ中で競技をすればそれもまた活性酸素を発生させる原因になるので室内競技と比べて野外スポーツはダメージが大きくなる。いわゆるアスリートと呼ばれる人たちは、それこそ幼少期の頃から現役を引退するまで、毎日トレーニングに励んでいるわけですから体内で発生する活性酸素が一般人に比べて桁違いに多いということになる。健康や美容にとって運動不足は筋力の低下や血行不良、代謝の低下などをもたらすのでよくない。かといって運動をしすぎても活性酸素を大量に発生させてしまうのでそれはそれで細胞の酸化を進めてしまうことになり、老化につながってしまう。

そのため適度な運動レベルというのを把握しておく必要がある。身体に負担なく、それでいて機能低下をもたらさない程度の運動レベルというのはウォーキングだそうだ。ウォーキング程度の息が乱れない運動は、むしろ活性酸素に対する抵抗力を高める効果があるそう。なので、水泳するときもジョギングするときも活性酸素ということを考えるとゆったりとしたペースを保ちながら、息が切れるのをできるだけ避けて、時間をかけておこなう方がいいということだ。息が切れて座り込むまでヘトヘトになる程に、激しく動き回るというのはNGということ。しかし、そんなのはスポーツではない。運動した気にならないという人もいると思う。ウォーキングなんて運動ではないと思う。ちなみに、大食い、喫煙、ストレス、運動の4つの中で最も活性酸素を増やすのは大食いだそうだ。食べ物を消化・吸収するためにたくさんのエネルギーを必要とするからでその際に活性酸素が発生するからであろう。一方、運動嫌いはその分、活性酸素が発生しないと油断していると思うであろうが、何か食べたり、たくさん食べるごとに運動するより活性酸素が発生するので やっぱり細胞にダメージが行き、老けるということ。これまでの解釈からすると、激しい運動をするうえ、しかも大食いというのが一番、活性酸素が発生しやすく、人体にはあまり良い影響を及ぼさないということがいえよう。では、できるだけ活性酸素を発生させない具体的な例を挙げてみようと思う。まずは言うまでもなくバランスよく食事を摂ること。とくに、緑黄色野菜を意識して食べたり、抗酸化作用のある、お茶や大豆などを多めに摂るのが良いとされている。さらには風邪をひいたり病気になると免疫機能が働き活性酸素は増えてしまうので、疲れやストレスをためない規則正しい生活をするように心がけること。そしてこれはかなり重要でもあると思うが、活性酸素の発生原となるものをできるだけ避けること。紫外線対策、たばこ、電磁波、ストレスほか、活性酸素を過剰に発生させる原因に近づかないことが健康への近道である。

 

 現代は酸素が少なくなってきていると思う。それはなぜか。環境要因と人的要因があると思う。まずは環境要因から見ていこう。大気の酸素濃度は、100年前は24%だったものが、現在では20.9%にまでなっているそうだ。その原因としては大気汚染や海洋汚染、森林伐採などではないかと考えられている。これらの状況や原因により、住居の環境としても機密性の高い家屋が多くなったため、まめに換気を行わないと屋内が酸素不足になりやすい状態になっているというのが環境要因として挙げることができる。一方、人的要因の方もかなり割合が高い。現代の便利な生活では人間はあまり歩いたり動いたりしなくても生きていくことができるので、運動不足になりがちというのが大きな要因であることは間違いなさそうだ。人間や動物は歩いたり、動いたりすることによって体の機能を保てるようになっている。運動不足になれば心肺機能が低下し酸素を取り込めなくなり、血行も悪くなり酸素や栄養の供給がされにくくなる。そして、食事や生活の乱れや、複雑化した現代社会のストレスなども、体内環境に影響して酸素不足を招きやすい状態になっていることがいえよう。
そこで足りていない酸素を補うための手段として、携帯用の酸素ボンベ、さらには最近有名になってきている酸素カプセルという機械も開発されてきている。この高気圧エアー・カプセルは、医療用の「高気圧酸素治療」に使用される機器・原理を基礎として開発されたもので「高気圧エアーチェンバー」「マイルド・チェンバー」「健康気圧エア・チェンバー」と呼ばれる装置である。医療用機器とくらべると気圧は低めで、純酸素ではなく空気を使用するなど簡易的なつくりのカプセルであり、健康増進機器に位置づけられる。純酸素を使わずそれほど高圧でなくても一定の効果は得られるのではないか、とのことから開発されました。このような機械を使うと色々な効果を得ることが期待できる。実際、今では、プロスポーツ選手(Jリーグの選手やプロ野球の選手など)が怪我の早期予防、怪我の早期回復やコンディショニングなどにも使われており、実用性が高い機器となっていることは間違いないだろう。それではその効能を少し見ていこう。まずは、疲労回復。酸素不足になるとだるさを感じる。酸素は乳酸などの疲労物質を分解・除去する働きがあるので疲労や筋肉痛を軽減してくれる。つぎにダイエット。酸素が十分に供給されることで代謝はより活発にスムーズに行われるので糖や脂肪が燃えやすい状態になり、疲れにくくなるので運動も楽に行うことができ、ダイエットの助けになる。そして集中力アップ。これは、疲れた時に少し仮眠をとるということを例にとった方が想像しやすいだろう。脳は全酸素消費量の20〜25%を消費していると言われている。脳の細胞が慢性的に酸素不足となり、疲労していると頭がボーッとしたり、記憶力にも影響する。また脳が慢性的酸素不足だとボケの原因になるとも言われている。脳の全体に酸素がしっかりいきわたることで頭がスッキリして、集中力の回復や向上が期待できると言われている。

 

 最後に授業やこのレポートを通し学んだことは「適度な運動があってこその生活習慣病の予防である」ということだ。ダッシュみたいな無酸素運動を繰り返していても活性酸素がたまるだけで人体にとってはあまり良い影響ではないと言うこと。有酸素運動をしながら、少しずつでも意識して生活をしていれば病気にはかからないということを改めて学ぶことができて良かったと思う。

 

                                    4233文字

〜参考ページ〜

・厚生労働省HPhttp://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/seikatsu/seikatusyuukan.html

・現代人には酸素が足りないの?

http://www.azegami.com/sanso/sanso2.htm

・活性酸素対策の手引き

http://www.caitlinsika.com/antioxidative-qa05.html

 

 

 

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定森恒輝

定森恒輝

健康と酸素

1.結論

【酸素と健康、社会保障と国家戦略特区の関係性は似ており、どちらも危険性はあるが、うまく使うことで良い効果が期待できる。】                

 

 

2.借金の原因

現在の日本の財政状況は、あまり良いものとは言えない。現在、日本の国及び地方の長期債務残高は平成27年度末時点で1,033兆円あり、平成29年度末は1,093兆円、すなわち、借金が1,093兆円ある状態になるとされているのである。日本は、国債という形で基本的に、国民の預金などから政府がお金を借りている。すなわち、政府は国民に莫大な借金があるということになる。

 

ではなぜ、このような借金ができてしまったのか。日本の基本的な歳入は、公債金を除けば主に税収である。しかし、平成29年度予算会計の一般歳入会計総額のうち、税収がしめているのは、577,120億円で59.2%と半分ちょっとである。その他を除けば、公債金で343,698億円、35.3%を賄っている。そして、歳出を見ると総額のうち、国債費は235,285億円で24.1%である。それ以外はすべて、基本的財政への経費であり、759,262億円で75.2%を占めている。このことから、日本は税収より経費のほうが高く、その分借金をしてそれを返し切れていないことがわかる。これが、借金が増えてしまった原因だと考えられる。

 

さらにこの先、このままいけば借金は減らずに増え続けることが予想される。なぜなら、医療技術の向上や少子化などにより、日本は超高齢化社会への道をたどり、後期高齢者が増加し若者が減少すると考えられるからである。勤労者である若者が減少することにより、日本経済は衰退の一途をたどるのに対し、後期高齢者が増加することで、年金や医療費の給付などで支出が増えると考えられる。こうなったらもう借金の増加は、止められないように思う。

 

 

3.打開策

このような状況を打開するには、どうしたらいいか。日本の借金は国債である。ということは、税を一気に引き上げるか、円を大量に発行したら、借金を返せるかもしれない。しかし、そんなことできるはずもないし、やるとしても最後の最後だろう。では、どうするか。結局は歳出と歳入のバランスを取りながらコツコツと借金を返していくしかない。しかしこの先、歳入を上げるのは、超高齢化社会で厳しくなるだろう。そこで、歳出を減らすことが重要となってくる。平成29年度歳出総額で、最も多くを占めるのは、社会保障費の324.735億円で全体の33.3%を占める。ここを減らすことは、歳出総額を減らすことに、かなりの効果を見込める。

 

また、現在、アメリカを見ると、社会保障支出が低いかわりに、国民負担も低い。スウェーデンを見ると、社会保障支出が高いかわりに、国民負担率も高い。すなわち、社会保障支出と国民負担率は比例しているのが普通なのである。対して、日本を見ると、社会保障支出が中程度なのに対して、国民負担率は低い。ということは、国民負担率を少しは上げる必要があるだろう。しかしこの先、超高齢化社会などの影響から国民負担はどんどん高くなっていくことが予想される。だが、そうすると、負担が所得を超えてしまいかねない。そうならないためにも、社会保障支出を抑えることが必要になるだろう。

 

もちろん、ほかにも変えるべきところはあるだろうが、社会保障を整備することによって、少子化や後期高齢者への給付額の対策、医療制度の改革など未来をより良い方向にもっていくことが可能となる。これらのことから、社会保障を見直すことは、今の日本の状況を打開する方法として、最も優先すべき事項であると考えられる。そして、この打開策を達成するためには、社会保障支出を抑えるための具体的な方法と、よりよい社会保障制度実現のための社会保障の改革が必要である。

 

 

4.支出を抑えるために―健康日本21

先ほど、支出を抑えるという話をしたが、では具体的にどうしたら抑えることにつながるのか。現在、社会保障関係費は年々増えている。その内訳は、平成29年度の324,735億円のうち年金給付費 11 4,831 億円、医療給付費11 5,010 億円、介護給付費3兆 130 億円、少子化対策費2兆 1,149 億円、生活扶助等社会福祉費4兆 205 億円、保健衛生対策費 3,042 億円、雇用労災対策費 368 億円となっている。これを見ると、年金給付費と医療給付費が圧倒的に高いことがわかる。年金給付費はマクロ経済スライドの導入にとって抑えられることが見込まれる。なので、社会保障関係費の中でも、医療給付費を抑えることに焦点をあてて、考えていきたいと思う。

 

現在、医療の中でも最も費用がかさんでいるのが、生活習慣病関連疾患、いわゆるがんや糖尿病である。これは,医療技術の進歩による平均寿命の伸長に相俟って,ライフスタイルの変化による生活習慣病が増加し,壮年期の死亡や障害が増え,療費が上昇していることが要因とされる。これを打開すること、極端に言えば健康になることが医療給付費を減らす最も良い方法だといえる。このために、注目したいのが、政府が計画した健康日本21である。

健康日本21とは、21世紀のおける国民健康つくり運動であり2000年〜2012年までが第一次、その後基本的な方針が改正され現在は健康日本21(第二次)である。国民の健康の増進の総合的な推進を図ることが目的であり、主な内容としては、健康寿命の延伸と健康格差の縮小、生活習慣病の発症予防と重症予防の徹底、社会生活を営むために必要な機能の維持及び向上、健康を支え守るための社会環境の整備、栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙及び歯・口腔の健康に関する生活習慣及び社会環境の改善、の5つである。また、これらに関する目標を設定し、それを調査及び分析することによって、その結果を還元するとしている。これを見てわかるように、健康日本21とは、全国民が心身ともに健康になるための計画であり、医療給付費、ひいては社会保障全体の負担を減らすためには、健康日本21が設定する目標を達成することが必要不可欠である。

 

では、目標を達成するためには、具体的にどのようなことが必要かを考えていきたいと思う。先ほど書いたように、医療費の中で最もかさんでいるのは、生活習慣病関連疾患である。このことを踏まえ、今回は健康日本21の内容の中でも、生活習慣病の発症予防と重症予防の徹底を重点的に考えていきたい。まず、健康日本21が定める主要な生活習慣病の発症予防と重症化予防の徹底に関する目標は、がん、循環器疾患、糖尿病、CODP4つに分けられ、この4つがさらに、細分化された目標に分けられている。受診率の向上、認知度の向上などの目標があるが、CODPを除く3つに言える目標が、その病による死亡者または、患者数の減少である。すなわち、まず大切なのは健康日本21もいっているように、予防の徹底である。

 

では予防するためにはどうしたらいいか、健康日本21には、発症予防や重症化予防として、適切な食事、適度な運動、禁煙など健康に有益な行動変容の促進や社会環境の整備のほか、医療連携体制の推進、特定健康診査・特定保健指導の実施等に取り組む。とある。この中で、できている人が多くなくまた、個人で改善きることといえば、適切な食事と適度な運動である。しかし、この現代社会で時間やお金、手間などを考えると、適切な食事や適度な運動というのはなかなか難しい。しかし、最近はサプリなど、手軽に足りない栄養を補える商品あり、栄養に関する健康意識は高くなってきているように感じる。であれば運動はどうだろうか、運動といえばどうしても大変なイメージが付きまとう、また、食事もそうだが、継続する必要がある。正直、意味のないことはあまりしたくないだろう。しかし、効率的に運動をして生活習慣病を予防したいと考えている人は大勢いるはずである。では生活習慣病を予防するうえで、一番効果的な運動とは何だろうか。

 

 

5.健康と酸素

一般的に、生活習慣病に対して効果的な運動としては有酸素運動があげられる。有酸素運動とは運動負荷があまり高くなく、強くはない動きをある程度の時間継続して、酸素を取り入れながら行う運動のことをいう。具体的には、ウォーキングや水泳、縄跳びなどである。さらに有酸素運動は継続して行うことに意味があるので、一日に実践する時間が短くても、続ければ効果が期待できる。ではなぜ、有酸素運動生活習慣病に対して効果的と言われているのか。それは、生活習慣病の主な原因に不適切な食事、また運動不足による脂肪の蓄積があげられることがある。脂肪が増えるとLow density lipoprotein(悪玉コレステロール)も増えてしまう。このLow density lipoproteinには、コレステロールを体のいろいろなところに運ぶ働きがあり、これが生活習慣病の原因の一つである。有酸素運動には増加したエネルギー消費量によって、脂肪をエネルギー消費源として燃焼する効果がある。なので、生活習慣病の予防に対して有酸素運動が効果的であると考えられる。

 

また、運動を行うためには筋肉の収縮が必要である。そして、筋肉を収縮させるためには、エネルギーが必要である。このエネルギー源となるのがadenosine triphosphate(アデノシン三リン酸)である。このadenosine triphosphateが分解され一つのリン酸基がはずれ、Adenosine diphosphateになる過程で発生するエネルギーを使って筋肉は収縮する。しかし、このadenosine triphosphateは蓄えておける量が少ない。この時、adenosine triphosphateの生成に必要なのが酸素である。酸素は赤血球に含まれるHemoglobinと結合し、血液によって体の隅々に運ばれ、ブドウ糖を酸素で解糖(酸化)することで、adenosine triphosphateを生成する。

 

このように、人は酸素を利用してエネルギーを獲得している。この利用した酸素の量を、酸素摂取量という。そしてこの、酸素摂取量の最大値のことを、最大酸素摂取量という。最大酸素摂取量とは、もう運動できないという限界の状態で、1分間あたり、どれだけ酸素を取り込む能力があるかの指標である。すなわち、有酸素運動をする際は、この値を参考に自分に合った運動をすることが求められる。また、有酸素運動を継続することにより、この最大酸素摂取量の値も上がっていく。さらに 最大酸素摂取量が高い人ほど、生活習慣病の発症率が低いことが国内外の研究で明らかにされており、この基準値は、生活習慣病の発症リスクを下げることが可能な値として示されている。このように酸素、またそれを利用した運動は健康に関してとても重要であることがわかる。

 

こうして、ここまで見ていると酸素には全く欠点がないように思える。しかしそれは間違いである。人間を含めた動物は、呼吸により酸素を摂取する。この時、酸素の約2%が活性酸素という物質に変化する。活性酸素とは、本来、菌や有毒物質を殺菌する役目を持っているが、その酸化力ゆえに、量が増えると体を酸化させてしまう。こうして体が錆ついてしまうと、病気や老化など様々な悪影響が体に表れる。活性酸素を無毒化するScavengerと呼ばれる酵素があるが、活性酸素の量が増えすぎると、Scavengerも対処しきれなくなる。現代では、活性酸素は様々な要因で体内に発生する。当然、酸素を大量に摂取すると活性酸素も増える。このように、酸素は危険性も持っているが、うまく利用すれば健康に関してかなりの効果を期待できることがわかる。

 

 

6.よりよい社会保障のために―国家戦略特区

少し前、今の日本の状況を打開するために、支出を抑えることともう一つ必要なことがあると挙げていた。そう、よりよい社会保障制度実現のための社会保障の改革である。しかし、改革というものは、そう簡単にできるものではない。そこで鍵となってくるのが、国家戦略特区である。国家戦略特区とは、産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図るため、岩盤規制全般について突破口を開いていく規制改革の推進区画である。要するに、国際競争力の強化や経済の拠点をつくるために、大胆な規制・制度改革がしたいが、規制による縛りが厳しく、難しいのでその縛りを緩くして、改革しやすくした地域だと考えられる。そして、この地域で試作して評価が良かった、改革は普通の地域でも、やりやすくなると考えられる。

 

このように、国家戦略特区は社会保障制度を改革をするうえでの最短ルートになりえるのである。これまでにも、病床規制の特例による病床の新設・増床の容認や「地域限定保育士」の創設など、医療や介護、様々な分野で、様々な特区法が成立してきた。

 

こうして見ていると、国家戦略特区は改革を進めるうえで、かなり良い計画であるように思う。しかし、使い方を誤れば、新たに問題を発生させてしまう。その問題が、加計学園問題である。加計学園問題とは、岡山の学校法人である加計学園が、国家戦略特区に獣医学部の申請をし、それが受理された件で首相または首相側近による不適切な関与があったのかどうかで争いが起こっている問題である。この問題が発生には、首相と学園理事長の関係や文書、側近達の発言など様々な背景があるようだが、真相はまだ定かではない。しかしこの問題により、不信感や調査の時間など、マイナスの要素を招いてしまったことは事実である。今回は、このように問題が発生してしまったが、国家戦略特区はうまく使えば、改革を進めるために、かなり画期的な計画である。

 

 

7.最後に

このように、健康と酸素と社会保障と国家戦略特区の関係は似ている。どちらも必要不可欠だが諸刃の剣である。このままいけば日本は将来的に超高齢化社会の影響を受け国民負担と経済の衰退に借金が乗り、極めて暗い未来になることが予想される。未来を明るくするためには社会保障の見直しが必要不可欠である。そのためには、健康日本21国家戦略特区などの、計画をうまく利用する必要がある。使い方を間違えれば致命的なダメージを追うかもしれないが、うまく利用すればかなり、良い効果が期待できる。日本の未来のために、うまく利用し良い結果を導いてくることが、今後重要であると思う。

 

 

参考文献

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清水貴仁

結論として、我々の体内では絶えず活性酸素が生成されており、近年、この活性酸素生活習慣病を中心としたあらゆる疾患と密接な関係にあることがわかったため、社会保障では、通常生活において有酸素運動を習慣づける目的または手段を構築するべきだと私は考える。

1「エネルギー生成における酸素の役割とATPの関係」
まず人体内において酸素を利用し代謝が行われる過程で、活性酸素は自然と発生するものである。働きとして、体内に侵入した細菌を取り除いたり、白血球やマクロファージといった免疫機能の一部として細菌を攻撃したり、エネルギーを生み出すうえで余った水素と結合し、水となり体外へ排出することもある。このエネルギー代謝の中で必要となるのが、ATP(adenosine triphosphate)であり、これはADP(adenosine diphosphate)という物質にリン酸が結合した化合物である(C10H16N5O13P3)。アデノシンに3つのリン酸が直列に繋がっており、このリン酸同士の結合を高エネルギーリン酸結合といい、このリン酸間の結合が切れるときにエネルギーを放出している。細胞内でエネルギーを蓄え、放出することから、エネルギーの通貨とも呼ばれている。ATPはブドウ糖を酸素で解糖することで生み出される。普段我々が摂取する食事の中でカロリーと表現されるモノはATPに変換されなければエネルギーを生み出せない。老化の生理学的意味はこのATPの生成能力が下がることを指す。また、ATPの生成にはミトコンドリアが重要な機能を持っている。我々が呼吸で取り込んだ90%以上の酸素はミトコンドリアで使われるが、その中で他の物質と反応しやすい不安定な形に変わってしまう酸素が生まれる。それが活性酸素である。ミトコンドリアから生成された活性酸素はミトコンドリア自身を傷つけ、ATPの供給量が減り、細胞活性が低下してしまう。これは老齢細胞でよくあることであり、細胞の老化はこのようなことも引き起こす。活性酸素は上記で述べたように免疫機能として殺菌作用もあるため一概に悪いとはいえないと考える。

2活性酸素と酸素摂取量、有酸素運動と無酸素運動の効果」
増えすぎた活性酸素は良い面でなく、悪い面も持ち合わせており、その悪い面が疾患と繋がっている。酸素は名の通り、物体を酸化させることもあり、人体も例外ではない。活性酸素が過剰に発生すると、細胞が酸化つまり老化してしまい、シミやしわ、動脈硬化、糖尿病、老人性痴呆といった病気を引き起こす原因になる。活性酸素の発生原因として、激しいスポーツ、たばこ、排気ガス、ストレスなどが挙げられ、たばこ、排気ガス、ストレスは現代社会で問題となっている事象である。激しいスポーツが活性酸素を発生させ、人体を老化へ導くという点に触れると、運動には有酸素運動と無酸素運動の二種類があり、活性酸素は無酸素運動をすると増える。普段から運動をしていないヒトがいきなり激しい運動をすると呼吸が苦しくなり、ストレスを感じ、また酸素を大量に必要とするため無酸素運動となり活性酸素が発生する。酸素を必要とするのは運動エネルギーを生み出すことに利用するためであり、その時使った酸素の量を酸素摂取量といい、最大酸素摂取量はその最大値を指す。酸素摂取量は運動を持続することでその最大値を伸ばすことができる。運動を持続するといっても、上記のようにストレスを感じるような激しい運動ではなく、ジョギングやウォーキングといった適度に酸素を必要とし、また気持ちいいと感じるレベルでの運動が好ましい。また、最大酸素摂取量が高いヒトほど生活習慣病の発症率が低いことが国内外の研究でわかっている。『「健康づくりのための運動指針〜エクササイズガイド2006」では、11万歩そのうち60分の速歩が目標』[1]として掲げられている。よって、有酸素運動を習慣づけることが望ましいのである。

3有酸素運動におけるコレステロールの減少効果」
有酸素運動においては悪玉コレステロール値を下げることが期待できる。コレステロールは中性脂肪や肥満との関連も強く、健康を考えるうえで重要な要素となっている。コレステロールは有機化合物の一種で、これが血液中を運搬される際にリポタンパク質と複合し、悪玉もしくは善玉コレステロールと呼ばれる複合体になる。悪玉か善玉かはリポタンパク質の違いで決まる。悪玉コレステロールはlow-density lipoprotein cholesterolといわれるように低密度リポタンパク質と複合したときに成るものである。コレステロールは脂質の一種であり水に溶けるためリポタンパク質と結合し血液中を移動している。低密度リポタンパク質は名の通り密度が低いため不純物が混ざる余裕があり、ここに活性酸素が乗り込むと血管の老化を進め、心筋梗塞や脳梗塞といった症状を引き起こす。またコレステロールが過剰になると血管内に放置し、それが動脈硬化の原因となっている。40歳から70歳を対象とする特定検診で、LDLコレステロール値は必須の検査項目であり、基準値は60139mg/dlとされている。適度な運動は血液循環を促進し善玉コレステロール(高密度リポタンパク質コレステロール)を増加させる。有酸素運動は肝臓での脂肪の代謝が上がるとともに、血液の古いコレステロールの回収も活発になる。それゆえに私は有酸素運動を強く推奨している。

4健康日本21から見る人体におけるタンパク質の役割と健康づくり」
特定検診と社会保障の施策を調べていくと、健康日本21にたどりつく。これは21世紀における国民健康づくり運動の略称であり、その趣旨は『国民が一体となった健康づくり運動を総合的かつ効果的に推進し、国民各層の自由な意思決定に基づく健康づくりに関する意識の向上及び取組を促そうとするものである。』[2]となっている。健康日本21内では特定検診や特定保健指導といったあらゆる疾患の考察がされており、我々自身も人体の仕組みを理解する必要がある。はじめに、人体を構成するのは水とタンパク質と脂肪とミネラルと糖質である。タンパク質は炭水化物、脂質とならんで三大栄養素と呼ばれ、20種類のアミノ酸で構成されている。そのうち9種類は体内で合成できないため対外から摂取する必要があり、必須アミノ酸という。またタンパク質は炭素、酸素、窒素、水素を必ず含み、酸素を含んでいるため、過剰な摂取は人体に悪影響を及ぼすとされている。タンパク質の機能はとても多く、代表的なものが栄養や酸素を運ぶ運搬タンパク質である。酸素運搬は赤血球が行い、主に赤血球を構成しているのが、ヘムという色素とグロビンというタンパク質からなるヘモグロビン(hemoglobin)である。ヘムの中心部分には鉄原子が存在し、赤く見えるのは酸素と鉄が結合した酸化鉄の色である。ヘモグロビンは本来、酸素と結びつくが、二酸化炭素、一酸化炭素とも結びつくことができる。一酸化炭素に至っては酸素の数百倍の結合力があるため、一酸化炭素中毒というのは、ヘモグロビンと一酸化炭素の結合が離れないために酸素が供給されなくなり起きる。ヘモグロビン値が低いと貧血になりやすい。低くなってしまうのは鉄不足が原因であり、ヘモグロビンを構成している鉄を摂取しないと尿や汗で排出されてしまう。現代では、無理なダイエット、インスタント食品やファストフードといった食事の在り方が主な原因となり鉄不足が危惧されている。上記では有酸素運動に触れてきたが、健康には食事も必要不可欠な要因であり、食事の意識の向上および取り組みを促すことは難しいことではない。特定保健指導では医師、保健師による個別支援、スループ支援が行われているが、各職場内での保健指導、新人教育時の健康指導も有効な手段だと私は考える。酒税や酒の安売り規制、たばこ税は健康づくりの促進のために不可欠な制度となっている。

5「医師の偏在による健康問題」
医師や保健師の現状を考察すると、医学部定員数及び医学部数は1980年後半から2008年まで7600人前後で横ばいであった。これは、1970年代の11医大構想により開学を続けてきたが、医師過剰の声があがり、徐々に削減していった結果である。2008年の閣議で医師不足が深刻な都道府県への配慮から増員が決定し、2016年には過去最多の9262人に増えた。医師不足は絶対数の不足だけでなく、偏在も問題であると指摘されている。人口10万人あたりの医師数が東京を除く関東圏で非常に少ない結果となっている。人口約380万人の四国に医学部は4つだが、人口約620万人の千葉県には1つしかない。医師数は地元での医師養成数すなわち医学部定員数に比例するため医学部数と人口の見合っていない関東圏で医師不足になるのは当然である。さらに東京に出たほうが医師としても利益が大きいため都心へ医師が流れているのも現状だ。今日話題に上がる国家戦略特区は、地域を絞りその範囲に限り大幅に規制を緩和することで、役所や業界団体などが改革に強く反対し、緩和や撤廃が容易にできなかった規制いわゆる岩盤規制を突破するのが目的となる。関東圏での医学部新設は上記の医師数の地域格差を是正することと、役所が反対してきた医学部新設の規制を緩和する目的がある。そして千葉県は人口1千人あたりの医師数が1.8人であり安倍首相は千葉県成田市を国家戦略特区に定め、医学部の新設を既に規定している。成田市を特区にしたのは、成田市の財政力がとても強いことが挙げられる。財政力は財政力指数で計ることができ、1.0を上回れば富裕団体とされる。成田市は成田空港を中心に大きな固定資産税が入る。固定資産税は景気に左右されない大きな財源であり、また、黒字の自治体は事業に投資ができることも注目したい。医学部の新設にも莫大な資金を要するが、国家を含む赤字の自治体に新設する余裕はない。そこで、成田市を特区に指定した訳である。偏在をなくすことで各自治体での健康づくりおよび社会保障の無駄がなくなることが期待できる。

6加計学園問題からみてとれる補助金と借金と社会保障関係費」
地方の中でも検疫を行う公務員獣医師が不足しているのに、獣医師会の反対で何十年間も獣医学部が新設されていなかった。その岩盤規制を打破するために特区を利用し、安倍首相は獣医学部を新設しようとしたが、結果的に総理の旧知の友人である加計学園理事長の学校が選ばれたことで話がこじれてしまった。概要は『岡山市の学校法人「加計学園」が獣医学部を愛媛県今治市に新設することを国が認めた。この手続きをめぐって、加計学園理事長の友人である安倍首相、あるいは首相側近による不適切な関与があったのではとする疑惑が浮上した。』[3]そもそも、獣医学部を新設する必要があったのか、獣医師の数は不足しているのかを調べると、日本全体でみれば不足しておらず、2005年から2015年の間におよそ9千人増えている。また、『各国の獣医師数でいうと日本は上から8番目』[4]、獣医師1人あたりにおける家畜頭数は約346頭であり、たいして獣医師数世界一のアメリカは1人あたり約1112頭である。ペットに関しても、日本での獣医師1人当たりのイヌ・ネコ頭数は約490匹で、アメリカは1人当たり約918匹となっている。にもかかわらず、獣医師が不足しているというのは、医師の偏在という問題が大部分を占めていると考えられる。獣医学部を新設し、獣医師を増やしたところで、彼らが公務員になるよう促す政策がなければ偏在を後押しするだけである。疑惑のままであるが、加計学園のように政治家とつながり人気の学部を設立しようとしたのが本当であれば問題であり、補助金目当てでの新設も望ましくない。疑惑でなく、真に獣医学部の新設をしようとし、今治市の活性化につながるのであれば学校法人はいずれでも構わないし、何も問題ではない。問題ありだと騒ぐマスコミに左右されない見識の深さを身につけるべきである。現在日本は約1000兆円もの借金を抱えているが、社会保障の占める割合はとても大きい。その中で補助金を友人のために使うのは大いに問題である。人口が減少する中で社会保障関係費の増大は大きな負担となり、各個人が上記で述べたよう健康づくりに励むべきであり、それが将来の負担を軽減させることにつながる。健康づくりを限られた予算で普及していくことが求められている。



[1] 厚生労働省[eヘルスネット]

https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-004.html

(2017728)

[2] 厚生労働省[健康日本21とは]

http://www.kenkounippon21.gr.jp/kenkounippon21/about/intro/index_menu1.html

(2017728)

[3] 加計学園問題とは

http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/18/kake-gakuen_n_17199874.html

(2017728)

[4] データで見る国際比較 2

https://news.yahoo.co.jp/byline/mutsujishoji/20170726-00073754/

(2017728)

 

 

 

藤元健太郎

社会保障法 テーマ 健康と酸素

結論

健康日本21の取り組みを個々人で取り入れ、有酸素運動と無酸素運動を行い、健康寿命を延ばし生活習慣病を未然に防ぐべきだと結論づける。

 

1健康日本21と生活習慣病の関係性

健康日本21とは、厚生労働省が国民の健康づくり対策の政策である。健康日本21では、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を予防するための行動を国民に促すことにより、現役世代の死亡を減らし、介護なしで生活できる健康寿命を延ばすことを目指している。また、国レベルだけではなく、地方公共団体レベルでも国民増進計画を立てることが求められる。政府は、生活習慣病などの発生そのものを防ぐ一次予防を積極的に推進するため、健康増進法を制定し、メタボリックシンドロームの診断基準がつくられ、特定検診や特定健康指導が実施されるようになった。生活習慣病とは、目標は、栄養・食生活、運動、休養・こころの健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がんの9分野で目標値を達成することを目標としている。しかしながら、自殺者や脂質異常症の人は決まっておらず、社会が便利になったため一日の歩数は減少、糖尿病合併症を持つ人は増加し悪化傾向が認められる。このことから、健康日本21が無ければ、健康寿命が延びてなかった。なぜなら、健康日本21の政策目標の目標値を達成した人が増えている傾向にあるためである。しかし、抜本的に改正することにより、より向上させて健康寿命を延ばし、運動を推進させるべきである。

 

2有酸素運動と無酸素運動の効果と期待

有酸素運動とは、軽〜中程度の負荷を継続的にかける運動のことである。酸素を使って筋肉を動かすエネルギー(adenosine triphosphate)で脂肪を燃焼させることをいう。adenosine triphosphate(ATP)とはアデノシン三リン酸のことである。アデノシン三リン酸は、有酸素運動を行うのに必要不可欠のエネルギー源である。アデノシン三リン酸の化学式はCHH₁₂+6O+12HOCO+6HO+38ATPであらわす。簡単に言うと、酸素を使う長時間続ける運動のことである。脂肪を消費するため、体脂肪の減少や高血圧などに効果があり健康寿命の延ばすのに効果が期待されている。有酸素運動にあたるものは、水泳、ジョギングなどがこれにあたる。

無酸素運動とは、短い時間大きな力を発揮する強度の高い運動のことである。筋肉を動かすためのエネルギーを、酸素を使わずに作り出す運動のことである。エネルギーの発生に酸素を必要とせず、糖をエネルギー源として利用する。簡単に言うと、酸素を使わず短時間全力で行う運動のことである。筋力を瞬発的に発揮するパワー高める効果が期待されている。

有酸素運動は主に体脂肪を燃焼するので、血中のlow-density lipoprotein(LDL)コレステロール・中性脂肪の減少に期待できる。low-density lipoprotein(LDL)とは、悪玉コレステロールのことをいう。LDLは増加しすぎると動脈硬化の原因となる。中性脂肪は取りすぎると皮下脂肪の主成分が蓄積して病気につながる。そのため有酸素運動は、冠動脈疾患、高血圧の改善にも、効果があるとされている。また、心肺機能の向上にも期待できる。有酸素運動と無酸素運動を取り入れることにより、生活習慣病などの病気を防ぎ健康寿命を延ばすのに効果もある。このことから、運動を取り入れ健康寿命を延ばし税金の使い方も改善されていくだろう。

 

3活性酸素の危険性

活性酸素とは、他の物質を酸化させる力が非常に強い酸素のことである。活性酸素は殺菌力が強く、体内では細菌やウイルスを撃退する役目をしています。ところが活性酸素が増えすぎると、正常な細胞や遺伝子をも撃退させてしまう。活性酸素の増えすぎで動脈硬化、心筋梗塞、がん、糖尿病、肺炎、未熟児網膜症などの病気を引き起こす。また、悪玉コレステロール(LDL)が増加し活性酸素が結びつき病気を引き起こす。活性酸素を減らし病気を防ぐ

ために、たばこを控える、アルコールを取り過ぎない、運動をする、ストレスをためないなど、生活習慣を改善することが必要である。また、食生活の改善が必要になってくる。

このことから、活性酸素を減らすために生活習慣・食生活を改善し生活習慣病などの病気を防ぎ健康寿命を延ばすことが必要である。

 

4最大酸素摂取量増加の利点

最大酸素摂取量とは、運動エネルギーを獲得するために利用した酸素の摂取量の最大値のことをいう。健康寿命を延ばすためには運動が必要である。特に重要なのは有酸素運動のほうである。有酸素運動は酸素を使う継続的な運動のことであるため最大酸素摂取量を増やすことができる。最大酸素摂取量を増やすことにより健康になれる。心肺機能向上により、生活習慣病や健康寿命を延ばすことにつながってくる。そのほかにも、運動実践よって全身の協調性を高めることにもなるので、寝たきりの代表的な原因である転倒を予防することにもつながる。また、高齢者では、酸素を消費する筋肉量の減少を防ぐため無酸素運動も行うべきである。このことから、有酸素運動と無酸素運動を行い、生活習慣病を予防し、健康寿命を延ばすことが必要である。

 

5タンパク質とヘモグロビンの関係

健康日本21の栄養とは、タンパク質、糖質、脂質、ビタミン、ミネラルにあたるものである。タンパク質は、炭水化物・脂質とあわせて三大栄養素と呼ばれています。人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料だけでなくエネルギー源にもなっている必要な栄養素であり、主にアミノ酸によって構成されている。タンパク質は動物性タンパク質と植物性タンパク質がある。タンパク質不足になると、筋肉量が低下することがある。一方タンパク質が多すぎると、脂質を多く摂ってしまいカロリーオーバーや肥満を招く生活習慣病やメタボリックシンドロームになる可能性もある。ほかにも、腸内環境の乱れや内臓疲労も高まる可能性がある。そのほかにも、hemoglobin(ヘモグロビン)というタンパク質がある。ヘモグロビンとは全ての脊椎動物の赤血球中にある、酸素を運搬する複合タンパク質である。鉄不足になるとヘモグロビンがつくれなくなる。ヘモグロビンが作れなくなると、酸素の運搬、酸素の貯蔵、細胞内での酸素の受け渡しといった生命の源であう酸素をコントロールする大切な役割がうまく働かなくなってしまう。ヘモグロビンが少ないと貧血が起こりやすくなる。ヘモグロビンが多いと糖尿病になる可能性もある。

このことから、タンパク質の撮りすぎは生活習慣病やメタボリックシンドロームになる可能性もあるのでタンパク質不足すると筋肉量が減少するため食生活でしか摂れない必須アミノ酸をしっかり摂って、運動を行い調整するべきである。ヘモグロビンも同様に、多いと糖尿病になってしまうため、運動を行い調整するべきだ。

 

6国家戦略特区が悪いのか加計学園の計画が悪いのか

国家戦略特区とは、産業の国際競争力の強化及び国際的な経済活動の拠点の形成に関する施策の総合的かつ集中的な推進を図るため、2015までの期間を集中取り組み機関とし、岩盤規制全般について突破口を開いていくものである。岩盤規制とは、役所や業界団体などが改革に強く反対し、緩和や撤退が容易にできない規制のことである。問題の解決が後回しにされた規制を言い、医療、農業、教育、雇用などの分野にみられる。いわゆるアベノミクス第三の矢の成長戦略の中核とされているが具体的な施策づくりに向けた議論の行方が不透明である。国家戦略特区においては、テレビ電話による服薬指導の特例、革新的な医療機器の開発迅速化、障がい者雇用率の算定特例の拡充、過疎地等での自動車の活用拡大、外国人材の受入促進、民間と提携した出入国手続きの迅速化、企業による農地取得の特例を設ける措置を講じ、産業競争力強化や地域の活性化を図る。区域計画の認定は、国家戦略特区ごとに国・地方公共団体・民間の三者から組織される国家戦略特区域会議において、協議・作成され、内閣総理大臣が認定される。国家戦略特区に認定されるか否かで加計学園が計画している獣医学部の問題が大きくなっている。加計学園問題とは、国家戦略特区を活用して獣医学部を新設して、ペットが増加しことにより公務員獣医不足を解消し、公務員獣医の確保しようとした。問題になっている点は、安倍総理の友達の加計孝太郎が理事長をしている加計学園に獣医学部を作りたいとお願いして、獣医が増えすぎているから獣医学部新設はできないと文部科学省から、断られていたのにもかかわらず、安倍首相のなったとたん、文部科学省は突然獣医学部新設を認め補助金と土地を与えるということになり、忖度があったのではないか、問題になっている。また、安倍首相は過去に加計学園側からお金をもらっていることもわかり、おかしいじゃないかとなっている。このことから、自分の意見は国家戦略特区という施策自体は、地域活性化を目指し、医療技術の開発迅速化など、健康に対する改革もあるので、健康寿命を延ばすのにも役に立つと思う。しかしながら、税金の使い方には問題があると思う。今回の加計学園問題のように補助金を出し、土地を与えるなど、そのようなお金を日本の借金である1000兆円にあてたり、税金を納めさせるために、税金を納めてもらえるような制度を作ったり、健康日本21の国民の健康づくり政策の特定検診、特定保健指導の向上・推進にあてるなどすれば日本がいい方向に進むはずだ。また、国家戦略特区の認定の仕方にも問題があると思う。認められた後は、定期的にそのまま認めるか、認めないかを話し合うべきである。また、国民の意見も取り入れるべきである。

生活習慣病などの病気などを防ぎ、混交寿命を延ばすために、運動療法をとりいれたり、食性格を改善したり、生活習慣を改善するなどバランスよくとりいれることを推進する健康日本21の政策のように、国家戦略特区の施策もバランスよく取り入れれば問題は起こらず、日本の借金もなくなり、自分たちの世代も年金がもらえるようになりより良い日本になるだろう。

 

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内田浩太朗

法学部法律学科3年

15j110012内田 浩太朗

 

私の考え

私たちの体内で活性酸素生活習慣病などのあらゆる病の悪影響を及ぼすことに関係している為、有酸素運動を中心とした運動を習慣づけることにより健康で充実した日々を過ごせると私は考える。

健康とは

政府が国民の健康の為に政策をつくりあげた健康日本21とは、新世紀の道標となる健康施策、すなわち、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。

これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実現することを理念としている。この理念に基づいて、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図るものである。政府がこうした健康づくりを率先して計画しているが実際社会人になって会社など務めると中々時間をつくることが出来ず運動を行う時間を確保出来ないのが現状である。難しい問題だが、やはり自分のことを思うと適度な運動はやるに越したことはないと考えられる。

運動などを怠ると身体に病を抱えることになります。現代病とも言えるのが、生活習慣病である。厚生労働省によると生活習慣病は、「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」と定義されています。具体的には、高血圧、糖尿病、脂質異常症など、以前、成人病と呼ばれていた主に中年期以降に発症するありふれた疾患群です。「成人病」では、歳をとったから病気になるというイメージがありますが、修正可能な悪い生活習慣が大きな要因であることを認識し改善することが、発症予防につながると強調したかったようです。定義からすると、生活習慣だけが原因のようですが、日常会話でも「体質」という言葉を使うように、私たちは病気のなりやすさには遺伝子の影響があることに気づいています。たとえば「うちは糖尿病の体質なので、太らないように気をつけなければいけない」などです。この生活習慣病は生まれつきの遺伝も関係しているのではないかと言われてもいて、生まれつき生活習慣病になりやすい遺伝子を多くもっている人は、それほど悪い生活習慣をもっていなくても発症する可能性があります。逆にその遺伝子をあまりもっていなくても、悪い生活習慣が重なると発症すると考えられます。こうしたことから、個々人のゲノム(遺伝子全体を意味します)が簡単に安く解析できるようになれば、どんな生活習慣病になりやすいかが発症前にわかるので、予防に使えるのではないかと考えられてきました。最近のゲノム医学研究の進歩はめざましく、生活習慣病になりやすい体質をつくっている遺伝子が次々と明らかになってきています。しかし、すぐに予防に応用できるかというと、そう簡単にはいかないこともわかってきました。明らかになった個々の遺伝子の発症への関与が、生活習慣の影響に比べればはるかに小さいのです。ただし、今後研究が進んで関与する多くの遺伝子が明らかになれば、ある程度の予測は可能で、予防に役立つ可能性はあります。不規則になりがちな生活をいかに規則正しい生活にするか考えさせられる。

スポーツの大切さ

食生活だけでは内臓脂肪をどうにかすることはできないので、もう一つ重要なのは有酸素運動である。有酸素運動とは、好気的代謝によって主にエネルギーを得るため長時間継続可能な軽度または中程度な負荷の運動をいう。

最大酸素摂取量有酸素運動能力を反映し、長時間の最大限下の運動持久力を決める重要な要素である。名称は V = 量(volume)、O2 = 酸素、max = 最大限(maximum)に由来する。最大酸素摂取量は単位として、毎分リットルなどの絶対量、もしくは、mL/(kg・分)などの体重に対する相対量を使用する。後者の単位は、持久力競技のアスリートの能力を比較するのによく使われる。しかしながら、最大酸素摂取量は一般的に、種内であるいは動物種間においても体重に対して線形に変化するものではなく、それ故、体の大きさが異なる場合に比較する場合は共分散分析などの適切な統計処理を行うべきである。そして、体内で酸素を利用して代謝が行われる過程で活性酸素は自然に発生する。酸素を吸えば必ずできるものである。さまざまな老化現象を起こす悪者として有名ですが、身体を守る働きも持っています。身体に必要なものであるけれども、増えすぎると害になってしまう、というものなのです。運動処方として、インターバルトレーニング、レぺティションなどが上げられこれらのトレーニングを反復することが大事であり、日常生活に組み入れると良いと考えられています。水泳やマラソンなどが最適なスポーツだと思われる。この2つのスポーツは生涯スポーツとしても有名で年齢問わずどの世代でも多く盛んに行われています。

食生活の重要さ

スポーツをすることで脂肪の燃焼を心がけるのは良いが、ただ身体を動かしているだけではいけない。身体の体内へ送り込む食事についても日々気をつかわなくてはならない。

まず、ヘモグロビン(hemoglobinとは、ヒトを含む全ての脊椎動物や一部のその他の動物の血液中に見られる赤血球の中に存在するタンパク質である。酸素分子と結合する性質を持ち、肺から全身へと酸素を運搬する役割を担っている。赤色素であるヘムを持っているため赤色を帯びている。また、血中酸素分圧の高いところ(肺)で酸素と結合し、低いところ(末梢組織)で酸素を放出する。1つのヘムに酸素が結合するとその情報がサブユニット間で伝達され、タンパク質の四次立体構造が変化し、他のヘムの酸素結合性が増えより酸素と結合しやすくなる。このことをヘム間相互作用といい、酸素運搬効率を高めている。ヘモグロビンが高いと糖尿病など重い病になる確率が高くなるので食生活や生活習慣を改めるいい目安にもなるのではないかと思われる。

アデノシン三リン酸(adenosine triphosphateとは、アデノシンのリボース(=糖)に3分子のリン酸が付き、2個の高エネルギーリン酸結合をもつ化合物のこと。IUPAC名としては「アデノシン -三リン酸」。一般的には、「adenosine triphosphateの下線部のアルファベットをとり、短縮形で「ATP(エー・ティー・ピー)」と呼ばれている。

ATPは生体内に広く分布し、リン酸1分子が離れたり結合したりすることで、エネルギーの放出・貯蔵、あるいは物質の代謝・合成の重要な役目を果たしているヌクレオチドである。すべての真核生物がこれを直接利用している。生物体内の存在量や物質代謝におけるその重要性から「生体のエネルギー通貨」と形容されている。(C6H12O6+6O212H2OCO2+6H2O+38ATP 生物は生存に酸素と水が必要で1分子のグルコースから38のATPができ、O2は両刀の剣であるが危険性も大きい。)

そして、low-density lipoprotein(悪玉コレステロール)はこれらの(細胞膜を作る・筋肉を作るホルモンの原材料・栄養分の分解・栄養を吸収する胆汁酸の原材料、としての役割があります。)役割を持つコレステロールを体内に供給する役割をしていますが、増加しすぎると血管に溜まって、動脈硬化を進行させてしまいます。また、中性脂肪の値が高くなり、皮下脂肪や肝臓に過剰に蓄積されると、脂肪肝や脂質異常症、肥満、動脈硬化につながります。

酸素は海で発生した藻類などが光合成をして、20億年以上もかけて作られてきたもの。ほとんどの動物は酸素を使って体内の栄養分を分解し、エネルギーを作り出しています。

酸素の中でも特に酸化力が強い酸素を「活性酸素」といいますが、活性酸素は体内の細胞を酸化させ(錆びさせ)、老化や病気の原因となります

また、活性酸素が体内で発生すると、細胞膜にある脂肪酸の電子を奪い取り、電子を奪われた脂肪酸はとなりの脂肪酸の電子を奪いとるという連鎖反応が超スピードで起きます。

活性酸素の攻撃から細胞を守る物質(抗酸化物質)が体内にはありますが、繰り返し活性酸素の攻撃を受けると抗酸化物質の量が少なくなり、細胞がどんどん酸化していきます。

酸化が進んだ細胞は、活性酸素により細胞内のDNAの制ガン遺伝子が破壊され、細胞が癌化したり、または細胞膜の脂肪酸が酸化され、過酸化脂質になり血管系の病気の原因となります。食事にも気をつかうことで病気になりにくい身体をつくれるそして、一番簡単に改善していくことが可能である。

政府の動き

自分が変えていくのではなく周りが、全体が、国がと規模を大きくしてこの健康でい続けることの大切さを考える必要がある。そんな中政府は様々な活動や問題が度々注目されている。

まず、国家戦略特区とは、第二次安倍政権が進める新しい経済特別区域構想のことで、地域を限定した大胆な規制緩和や税制面の優遇で民間投資を引き出し、世界で一番ビジネスがしやすい環境を創出するのが狙いです。20136月に特区創設が閣議決定され、12月に成立した国家戦略特別区域法では医療や雇用、農業など計六分野で規制の特例が認められました。いわゆるアベノミクスの第三の矢と呼ばれる成長戦略の中核として期待されていますが、一方で、焦点の一つである雇用や働き方に関する規制緩和については批判や抵抗が根強く、具体的な施策づくりに向けた議論の行方はいまだ不透明な情勢です。

加計学園についての問題は、加計学園の獣医医学部を愛知県今治市に新設することを国が認めた手続きをめぐって、加計学園理事長の友人である安倍首相あるいは首相側近による不適切な関与があったのではないかという疑惑が浮上した。私は、それ自体の問題だけではなく、国民の税金を無駄に使い、使うべき所への判断の間違えや私情を国の仕事に交えるのはおかしく人としての問題になる。そして、日本における報道の問題をも明らかにしたのではないかと私は思いました。今後日本は2020年に東京オリンピックなどの国を代表する大きな行事がある中、そのような問題で議論していては先が暗闇で不安がよぎるばかりです。国民をより豊かにさせてくれる様な議論をしてほしいです。この問題については新たに新設する必要がなく反対であるべきと考える。

 

参考文献一覧

http://www.actvoxyg.com/reactiveoxygen/aboutro.html

http://www.huffingtonpost.jp/2017/06/18/kake-gakuen_n_17199874.html

https://kotobank.jp/word/%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E6%88%A6%E7%95%A5%E7%89%B9%E5%8C%BA-802410#E4.BA.BA.E4.BA.8B.E5.8A.B4.E5.8B.99.E7.94.A8.E8.AA.9E.E8.BE.9E.E5.85.B8

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%87%E3%83%8E%E3%82%B7%E3%83%B3%E4%B8%89%E3%83%AA%E3%83%B3%E9%85%B8

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%A2%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%83%93%E3%83%B3

https://medical.yahoo.co.jp/katei/301778000/?disid=301778000

厚生労働省http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/s0.html

 

 

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中島樹

健康と酸素                 

結論 有酸素運動をして健康的な生活を送っていきたい。

 

安倍晋三内閣総理大臣の友人で加計学園理事長が運営する岡山市の学校法人「加計学園」が獣医学部を愛媛県今治市に新設することを国が認めた。この手続きをめぐって、加計学園理事長の友人である安倍首相、あるいは首相側近による不適切な関与があったのではとする疑惑が浮上した。いわゆる加計問題である。加計学園は、国の国家戦略特区に獣医学部の新設を申請し認められた。(国家戦略特区とは、国や地方公共団体と民間の企業がひとつとなって、あるプロジェクトに取り組むというシステム)

選定の過程で公平性や透明性は保たれていたのか?

総理が友人の利益のために不当に権力を行使していいのか?

また現在の日本には膨大な借金もある。

このように将来が不安定な状況の中で私たちが如何に健康的な生活ができるか健康日本21から考えていきたい。

健康日本21は、新世紀の道標となる健康施策、すなわち、21世紀において日本に住む一人ひとりの健康を実現するための、新しい考え方による国民健康づくり運動である。 これは、自らの健康観に基づく一人ひとりの取り組みを社会の様々な健康関連グループが支援し、健康を実現することを理念としている。 この理念に基づいて、疾病による死亡、罹患、生活習慣上の危険因子などの健康に関わる具体的な目標を設定し、十分な情報提供を行い、自己選択に基づいた生活習慣の改善および健康づくりに必要な環境整備を進めることにより、一人ひとりが稔り豊かで満足できる人生を全うできるようにし、併せて持続可能な社会の実現を図るものである。

現に世界各国でも国を挙げての国民健康政策というのは実施されているが、これは単に国民が健康になるのが良いことだということだけではなく、最終的に国民の病気を減らすことが出来れば、国の社会保障費を減らすことができるという大きな命題を抱えている。その健康について語るにおいて 、我国の死因のトップを占める生活習慣病をいかになくしていくことができるかが鍵となっている。また、がん、心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病を予防するための行動を国民に促すことにより、壮年期での死亡を減らし、介護なしで生活できる健康寿命を延ばすとし、具体的な数値目標を掲げている。また、厚生労働省だけでなく、地方公共団体レベルでも健康増進計画を立てて推進することが求められ、関連学会、関連企業等も含めて運動が展開された。

 現在の日本では少子高齢化の傾向が着々と進行しており、人口転換的にも少産少子の時代を経て、少産多死の時代に入ろうとしている。つまり、これからは多産の時代に産まれた団塊の世代が老人になり、少産の時代に産まれた私たち現在の子供〜若者の世代がその少ない人数でもって多くの人数を支える必要性が出てくることになる。そうなると、もちろん年金の問題 (現に今までは三人で一人の老人を支えていたのに、これからは一人で一人を支える苦しい状況になるも出てくるし、なによりも人が医療にお金を費やすのは死ぬ直前が大部分を占めることにより、膨大な社会保障費が必要になってくることが懸念されている。早い話が大きなお金が国として必要になってくるのだ。だからこそ、余分な病気によってかかる社会保障費の流出を防ぐために、国民の健康改革を推し進める必要性が出てくるのである。

健康日本21(第2次)では、「運動習慣者の増加」、「1日歩数の増加」、「個人にとどまらず、自治体単位での環境整備を推進」の3つを大きな目標としている。

では、具体的な運動指針や運動基準のポイントはどのようなものだろうか。

運動には大きく分けて有酸素運動と無酸素運動の二種類の運動がある。

@有酸素運動

 有酸素運動とは、軽〜中程度の負荷を継続的にかける運動のことで、酸素を使って筋肉を動かすエネルギーである脂肪を燃焼させることから有酸素運動といわれている。脂肪を消費するため、体脂肪の減少や高血圧などに効果が期待できる。一定時間以上、同じ強度(低・中度)の運動を続ける場合のエネルギー生成に酸素を必要としている運動。

 代表的なスポーツとしては水泳、ジョギング・ウォーキング、サイクリングなど体に貯蔵されている体脂肪を燃料とするため、 長時間無理なく続けられる強度の運動があげられる。

 

有酸素運動を行うことによって多くの健康促進効果が期待できる。

⚪︎心肺機能、酸素摂取能力の改善

  呼吸筋を発達させ、外呼吸(肺と外部との空気の循環、体内への酸素のとりこみ)をよりスムーズにする。

  心筋を発達させ、血液の循環をより効率的にする。また、平常時の心拍数を下げる。

  骨格筋中の毛細血管の新生を促す。

⚪︎冠動脈疾患の危険性の減少

  安静時の血圧を低下させる。

  血液中のLDLコレステロールlow-density lipoprotein 以下、LDL、中性脂肪を減少させ、HDLコレステロールを増加させる

  体脂肪を減少させる。

⚪︎慢性疾患の発症率低下。特に、冠動脈疾患、高血圧大腸がん2糖尿病骨粗鬆症の発症率を低下させる。

⚪︎不安や抑うつ感を軽減し、健全感を高める

 

A  無酸素運動

 無酸素運動とは、短い時間に大きな力を発揮する強度の高い運動を指す。筋肉を動かすためのエネルギーを、酸素を使わずに作り出すことからこのように呼ばれている。エネルギーの発生に酸素を必要とせず、CP(クレアチン燐酸)の分解、および、筋肉中のグリコーゲンを解糖することによって得糖をエネルギー源として利用する。全力もしくはそれに近い筋力を短時間で発揮しやすいのが特徴。筋肉量を増やし基礎代謝を高める運動であり、短時間かつ高強度の運動。

 代表的なスポーツとして短距離走や筋力トレーニング、ウエイトリフティングや投てきなどの短時間かつ運動強度の高いものがあてはまる。

 

ただひたすら運動をするのでは意味がなく。各人各々さまざまな目的があるため自分にあった運動をする必要がある。そして、運動によってエネルギー源が異なるように期待できる効果も変わる。

 

 有酸素運動では主に体脂肪を燃料とするので、血中のLDLコレステロール・中性脂肪の減少が期待できる。LDLコレステロールは、増加しすぎると動脈硬化の原因となるコレステロールで、悪玉コレステロールともいわれており。中性脂肪は脂質の一種で、取りすぎると皮下脂肪(お腹まわりの肉)の主成分として蓄積される。このことから有酸素運動は、冠動脈疾患、高血圧の改善にも効果があると考えられている。また、運動そのものの効果として心肺機能の向上なども期待できる。

 無酸素運動には筋力を瞬発的に発揮するパワーを高める効果が期待されているので、筋肉そのものを強化したいときには無酸素運動がいいとされる。
このようにダイエット目的なら緩やかに長時間運動できる
有酸素運動、ウエイト・筋量アップ目的ならパワーがつけられる無酸素運動と使い分けることができる。

 

 次に酸素についてもっと細かいところまで考えていきたい。

酸素は人間のエネルギーを生む生命の源である。また、身体を動かす(=運動する)時には筋肉が収縮するが、そのためのエネルギーが必要になる。(生体ではATPadenosine triphosphate 以下ATP)という物質が分解してADPという物質になるときに産出されるエネルギーを利用して、筋を収縮させている。)そして、この酸素をいかに効率よく摂取・消費するかで、身体のエネルギー生産に大きな差が生じる。しかしATPはすぐなくなってしまうために、ADPからATPを再合成しなくてはならず、そのために、また別のエネルギーが必要。人間のスポーツ時の酸素摂取量は、通常の呼吸の約5〜10倍以上が要求され、血管のヘモグロビン(hemoglobin)により各組織に運ばれた酸素は、エネルギー発生のための酸化源となり、その結果により発生した老廃物を酸化分解していく。通常よりも多量のエネルギーを必要とするスポーツ時には、それに応じた多量の酸素量が必要になる。人間の疲労感は「グリコーゲン」から変化する乳酸の蓄積によるものといわれているが、酸素は乳酸を炭酸ガスと水に分解する働きがある。

 

 

                          酸素

                           ↓     水

運動→糖分→(分解)→乳酸(疲労感を引き起こす)→(分解)→体外へ

       ↓                   ↓     ガス

     エネルギー               エネルギー

 

 
 
   C6H12O6+602+12H2O 6CO2+38ATP

 

しかし酸素をと入れるには注意も必要。 

人間が単位時間当たりに組織が酸素を取り込む最大の量を最大酸素摂取量という。

最大酸素摂取量は Fick 方程式により定義される

 

 VO2 maxQ×(CaO2  CvO2)

 

上記式において、名称は V = 量(volume)、O2 = 酸素、max = 最大限(maximum)に由来する。

Q は心拍出量、CaO2 は動脈酸素含有量、CvO2 は静脈酸素含有量で、それぞれ、最大限負荷をかけたときの値。(CaO2  CvO2) は動静脈血酸素較差とも呼ばれる。

 

19996月、アメリカ・シアトルでの「アメリカスポーツ医学会」で、「最大酸素摂取量の多い人はガンで死亡する危険性が低い」という報告が行われた。

それはなぜか。上で述べたように人間が単位時間当たりに組織が酸素を取り込む最大の量を最大酸素摂取量という。酸素は人間のエネルギーを生む生命の源である。しかし、酸素を取り入れすぎると体にとっては毒になる場合もある。

人は呼吸することによって空気中から酸素を取り入れている。そして細胞はその酸素を使って栄養分を分解し、生きていくためのエネルギーを作り出している。ところが、この過程で吸った酸素の2〜3%が体内で電子の欠けた悪い酸素になる。これが「活性酸素」といわれている。活性酸素の9割はミトコンドリアから生じると言われており。具体的に言うと、ミトコンドリアの量が減少したり、機能が低下(老化)すると、ATPの生成過程で、酸素をうまく使えずに過剰の活性酸素が発生する。

体内で発生した「活性酸素」は適量なら、体外から進入してきた細菌やウィルスを殺してくれ、体の防御システムとして大変重要でなくてはならないが、「活性酸素」が多くなりすぎると、体が酸化してサビつきやすくなる。疲労の蓄積、パフォーマンスの低下、さらには正常な細胞や内臓、血管内壁を傷つけ、老化やさまざまな病気を引き起こす原因となってしまう。活性酸素の寿命は、およそ100万分の1秒で、この短い時間に細胞膜やDNAを酸化させ、過剰な活性酸素は、病気の90%以上に関与していると言われている。

つまりアスリートが行うような無酸素運動を長い間やり続けると体内の活性酸素が増え体にとってはよくない。これが激しい運動は寿命を縮めると言われる所以である。

 

まとめ

授業を通して日本の現状が思っていた以上に悪く将来に対する危機感を感じた。現在日本には1000兆円の借金がある。また加計問題のような政治的な問題もある。もし現在の状況のままならば私たちが将来生活をしていく中で十分な社会保障が受けられるのか?日本という国が正常に機能するのか?疑問が残る。結局、自分の身を守るのは自分でしかないのだなと思った。今回学んだ有酸素運動生活に取り入れ健康的な生活を送っていきたい。

 

 

 

参考文献

 

授業ノート

 

国家戦略特区

http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc/

 

·         病気の原因の90%が活性酸素

http://www.sod-japan.com/丹羽先生と日本抗酸化/病気の原因の90%が活性酸素って本当?/

波紋広がる“特区選定” 〜独占入手 加計学園“新文書”〜 - NHK クローズ ...

http://www.sankei.com/politics/news/170612/plt1706120033-n1.html

Wikipedia 有酸素運動

https://ja.wikipedia.org/wiki/有酸素運動

 

有酸素運動と無酸素運動の違いを知っていますか?

http://cp.glico.jp/powerpro/training/entry05/

 

持久力トレーニング1

http://www.ac.auone-net.jp/~juria/creative_sports/physical.html

 

リポタンパク質とは?

http://www.lipo-search.com/lipoprotein/

 

猪股俊介 レポート

http://amazonia.bakufu.org/1508-shaho.htm

 

厚労省 健康日本21

 

http://www1.mhlw.go.jp/topics/kenko21_11/s0.html